エビ・カニガイドブック―伊豆諸島・八丈島の海からや、エビ・カニガイドブック〈2〉沖縄・久米島の海から
の著者で有名な、千葉県立中央博物館の研究員をされていらっしゃる、奥野 淳児先生と、千葉県安房郡鋸南町保田 明鐘岬で潜りました。
奥野 淳児先生は、カクレエビやサラサエビの分類学を専門にされていらっしゃる研究者&ダイバーです。
明鐘岬での先生とのダイビングは、これまで数回ありましたが、今回は特別に奥野 淳児先生の専門分野について、その入り口をレクチャーしていただけるという超幸運なイベントです。
開催されたのは、もちろん明鐘岬の守り人、パロパロアクアティックさんです。
奥野 淳児先生の講演は、我々のような無知なダイバーにも非常にわかりやすく、丁寧にこれまでの分類学の遷移や蝦と海老の違い、共生の定義や模式標本(ホロタイプ)についての定義などとても興味深いお話でした。
個人的にとても興味深いと間いたのは、イソギンチャクカクレエビがアカホシカクレエビを擬態しているのではないか・・・とか、クリーナーシュリンプとして知られるいくつかの種は、どうして魚に捕食されないのかなど、極めて身近な話題に興味を持ちました。
ハクセンアカホシカクレエビがスナイソギンチャクに共生する理由は、エビの排出物がイソギンチャクの褐虫藻にとって不可欠な窒素やリンを提供しているからだという説にも関心を持ちました。
この極小のアカスジカクレエビは、どこにでも見られる普通種ですが、共生なのか寄生なのか・・・未だ解明されていない謎を秘めた生物なのです。