約7kmの海岸線に5万本以上の松が茂り、波打ち際から望む富士山が有名。
その素晴らしさをたたえ、日本新三景の名勝地に選ばれている。
残念ながら今回は、霊峰富士を拝む事は出来なかったが、伝説のワンシーンを観たような気がした。
その三保の松原に伝わる伝説。
それが、羽衣伝説である。
昔々、三保の村に伯梁という漁師が棲んでいたそうだ。
ある日、その伯梁が松の枝にかかっている美しい衣を見つけて持ち帰ろうとすると、天女が現れてこう言ったといいます。
「それは天人の羽衣です。どうかお返しください。」
ところが伯梁は大喜びして返す気配を見せません。
すると天女は「その羽衣がないと天に帰ることができません」と言って泣き出しました。
伯梁は天上の舞を見ることを条件に羽衣を返しました。
天女は喜んで三保の春景色の中、羽衣をまとって舞を披露しました。
やがて天女は空高く天に昇っていきました・・・。
羽衣伝説・・・天女をいじめちゃいかんよ、と憤慨するストーリーだが、その天女を目の前に見るかのようであった。
このサクラダイは、天女ならぬ雄のサクラダイでしたが、ご存知の通りサクラダイは雌雄同体。
雌の群れの中に雄が生まれ出るというとても珍しい魚です。
清水港の湾内から外洋に流れ出す強い海流。
そしてプランクトンが豊富な青潮。
海中は真っ暗闇です。
その真っ暗な海中で、サクラダイのカップルが婚姻の舞を踊っていました。
雄のサクラダイがピンと鰭を広げ、雌のサクラダイにすり寄ります。
まさに天女の舞。
暗く濁った海流が彼らを天上世界へと誘います。
神秘なる天女の舞。マルガリータの名前にふさわしい優雅さです。
三保の地に伝わる「羽衣伝説」は、まさにここにありました。
三保の松原。
水深20mでサクラダイの乱舞が観れる貴重なダイビングポイントです。
過去、大瀬崎で撮影した「サクラダイ」、「アカオビハナダイ」。
三保が特別な場所である事が理解できると思います。