今年、DIVEWAYS社から新しいマスクが発表された。
こだわりの逸品であるこのマスクを、一般ダイバーの中でいち早く試すことができたのでレポートする事にした。
このマスクを提供してくれたのは、ダイビング器材に関しては、私の知る限り天下一の知識とメンテナンス技術を保有している東京湾内房のダイビングサービス「パロパロアクアティック」オーナーの魚地司郎さんだ。魚地さん曰く「すごいマスクだ。これまでのマスクの概念を全く逸脱した概念で設計されている。あのGULLのマンティスを設計した方がDIVEWAYS社に移り、それまで長年温められてきた設計構想とこだわりをこの製品開発に惜しみなく注入したものだ。」すごいほめようである。なかなか製品をほめない魚地さんの言葉とは思えない。彼の厚意で一つ分けていただけることになったのだが、その時になって驚いたことがある。
なんと、このマスク、サイズ指定があるのだ。
考えてみれば、ダイビング器材のほとんどがS/M/Lなどのサイズが用意されているのに、マスクだけは、男性用/女性用にしかわかれておらず、顔の大きさによっては日本メーカーのマスクでは小さすぎたり、逆に海外製マスクでは水漏れがひどかったりしたものだ。どうして今までサイズ指定がなかったのか?理由は簡単、コストダウンの犠牲になっていたのである。
なんとこのマスクは、こめかみの幅×鼻下の長さ×スカートの最大幅で分けられたマトリックス中に、13種類ものサイズに分類されたラインナップが用意されているのだ。まさに日本人の骨格について研究を重ねた者だけが可能なこだわりの製品コンセプトに脱帽である。
それだけではない、このマスクには設計者のこだわりがふんだんに盛り込まれている。
なんと蘊蓄の多いことか・・・器材フェチのEndlessblueとしてはうれしい限りである。しかし、驚きはそんなマニュアル通りの事では語りつくせないのであった。このマスクのすごさは、手にした瞬間に感じることができる。どういうことかというと、「重くない」のである。いや、正確に言うと「バランスがいい」のである。従来のマスクは、レンズ面とフレームが持ち重りする。たとえば、マスクを試着するときに、顔に密着させて鼻で息を吸い、吸着させて具合を見ることがある。その時、従来のマスクではレンズ面の重みで、今にも落ちそうになる・・・そんな感覚を感じたことはなかったであろうか。しかし、このDIVEWAYS社のAMAシリーズは、密着させた瞬間に前面の重みが感じられず、そのまま走っても落ちないのではなかろうかと思うほどの密着感があるのだ。こんなマスクは初めてだ。
後頭部を確実にホールドするという「ヘッドパッド」も新しい。ループになっていないので長い髪の毛がからみついて痛い思いをすることもこれでなくなることだろう。ヘッドパッドには線が入っており、頭のサイズに合わせて、カットすることができるのもおもしろい。こんなアイディアを盛り込んだマスクは到底なかろう。
視界も十分すぎるほどいい。マスクをつけた状態で胸元を見ることができる。これはいい。
ストラップの材質も、従来のようなペナペナなシリコンではない。分厚く、しかし柔軟でしなやかな素材で作られている。しかもあの忌々しい、ストラップのギザギザ(長さ調節するためのストッパー)がないのである。ミリ単位で長さ調整つができ、装着後の微調整など必要がないように作られている。そのため、ストラップの両端は、従来モデルでは装着したときに外側に垂れ、手で引っ張って調節できるように考えられていたのだが、このモデルでは、あえて、ストラップの両端が引っ張れないように内側に来るように設計されている。
「ストラップの調節はマスクの装着後に行うものではない」という設計者のこだわりなのだ。
製品を紹介するホームページには「すべてのダイバーにフィットするパーフェクトマスク」という強烈なコピーが記載されている。それほどの自信作なのである。この新しいマスクの登場で我々のダイビングが大きく変わる。そう感じさせるほどのいい出来なのである。
難を言えば、この製品の名前・・・何て読むのか?
分からん・・・。
誰か教えてください。