Canon EOS 5D MarkⅡの動画,水中写真,ウミウシ,マクロ水中撮影,明鐘,志津川,伊豆,大瀬崎,IOP,初島ダイビング情報,食べログ・グルメ情報

海について

携帯電話から動画をご覧になる方はこちら

 

初島で見かけた風景。

 

エクジットポイントでうねりに揉まれるビギナーさん達をサポートする、ガイドダイバーさん。

 

 

お疲れ様です。

きっと、ビギナーダイバーさん達にとって素晴らしい経験になった事でしょうね!

 

Scenery seen on the Hatsushima island.

Mr. guide diver supported beginner divers at exit point with wave undulation. 

Surely, it might be a thing that became a fantastic experience for the beginner divers.

Good job!


 

 

いつもお世話になっている「シーフロント」さんのガイドで、初島にダイビングに!

今日のテーマは「ニタリ」。

 

ニタリとは?

(This photograph is forwarded from http://marinebio.org/ .)

 

ニタリとはオナガザメの仲間で、ダイバーにとても人気がある稀少種です。

なぜ稀少種なのかといえば、生息している海域は外洋の深層~中層である事が多く、ダイビングポイントで見かけることがほとんど稀である為です。

私もこのニタリを見たいと、長年追いかけているものの、いつもすれ違い・・・

大島では「先週まで毎日見れた・・」とか、八丈島では「今、ニタリとすれ違った・・」とか、話ばかりで見たことがありません。

今回は、シーフロントさんのホームページで「ニタリ出現!」の記事があったので、初島への出陣を決めたのでした。

 

ニタリは、なぜダイバーと遭遇するのか?

(This photograph is forwarded from http://photobucket.com/ .)

深海~中層を生息圏にするオナガザメの仲間は3種類います。

 

  1. マオナガ・・・オナガザメ最大種(7~8mにもなる大型種)
  2. ハチワレ・・・中型種、4~5m程度の体長になる。
  3. ニタリ・・・小型種、3m程度。

 

サメの仲間では唯一、水面でジャンプする事(ブリーチング)が知られている種族です。

そう・・水面近くに来る事があるのです。

 

ニタリは、いつ表層に来るのか?

ではなぜ、ニタリを含むオナガザメが表層近くに来るのでしょうか?

正確なことは良く分かっていないようですが、色々とガイドさんからの情報を集めると以下のような説が有力です。

 

1.冷水塊によって浮かんでくるという説

黒潮が蛇行する事によって、大小の冷水塊が生まれるという事を以前書きました。

この冷水塊は、深層水が黒潮の渦によって表層近くまで、吸い上げられる事によって作られるといわれています。

吸い上げられた深層水は、豊富な栄養素を含んでいる為に、表層近くに来ると日光を浴びる事によって、植物性プランクトンが爆発的に増える事が知られています。

この植物性プランクトンの大量発生によって、水が濁り、食物連鎖が発生し、ニタリを含む中層以深の魚が集まるのではないかという説があります。

 

2.クリーニングステーションを求めてくるという説

ホンソメワケベラを代表種とする「クリーニングフィッシュ」を求めて浅海にやってくるという説があります。

マラパスクア島(フィリピン)では、このクリーニングフィッシュが集まる、クリーニングステーションでほぼ100%、ニタリが見られるといいます。

石垣島のマンタスクランブルも、クリーニングのために集まるマンタをほぼ100%見られるポイントとして有名です。

 

3.神出鬼没という説

上記の2説が有力なのですが、それには当てはまりそうもないケースが多々ありますよね。

自然の神秘といいますか、謎に包まれています。

例えば大瀬崎の湾内でニタリが出没するのはどういう理由なのか?

大島の場合は?

八丈島の場合は?

神出鬼没としかうつらないケースも多々あります。

だからワクワクするんですけどね!

 

さて、今回、「シーフロント」さんの提案で、朝一番の船で初島に渡り、まだ誰も潜っていない状況の「イサキネ」を潜ろう、ということになりました。

もちろん、目的はニタリです。

さあ、どうでしょう・・・我々はニタリに会うことが出来るのでしょうか?

 

 

 

明日は、伊豆初島にダイビング。

1ヶ月ぶりの初島ですが、さて、海況はどんなもんでしょうか?

今回、初島に行くのはちょっと訳ありです。

というのも、いつもお世話になっている「シーフロント熱海」さんのホームページによると、なんと、初島でニタリが出没したとの情報があったからです。

 

出没したポイントは「イサキネ」。

そう1ヶ月前にシーフロントのオーナーさんと潜ったあの素晴らしいポイントです。

そのポイントに、その日一番に入ってみようという事になり、いつもより1便早い船で初島に渡ることになりました。

 

熱海待ち合わせがAM7時過ぎ。

当然ですが、新幹線こだま号の始発では間に合わないので、5時過ぎの東海道本線で向かうことになります。

 

さてさて、と言うわけで、もう寝ないと・・・

ワクワクして寝れないかも・・・

まじですか!?

シーフロント熱海さんのHPによると、10月14日イサキネポイントで「ニタリ」が出現!

こ、これは、行かなくては・・・・

 

シーフロント熱海ホームページ

海流はいったいどうやってできるのか?

海流を作り出す力はいったいどこから来るのでしょうね?
学者さんたちの研究によると、海流の作り出されるエネルギーには次の2つがあるといわれています。

 

1.風の力

風の力によって海の表面は風上から、風下に向かって吹き寄せられます。
そして、風の力が弱まるとまたもとの位置に戻ろうとします。
これが「波」を作り出します。
しかし、波は海の水に振幅を与えますが、実際には水そのものは移動しません。
この振幅から海流につながる水の流れを産み出す力として知られているのが「コリオリの力」です。
「コリオリの力」とは、地球の自転によって生み出される一種の慣性力のことで、風による振幅と、この慣性力が重なってはじめて海の水が動き「海流」となるそうです。
要するに、海流っていうのは、生きてる地球の証なんですね。
地球を生物に例えれば、海流は「血液」そのもの。
生きている(=自転している)からこそ、血が流れる(=海流が生み出される)ということなんですね。

 

2.熱塩循環

もうひとつの海流のエネルギーになっているのが、熱と塩分だといわれています。
海の水が冷やされると重くなります。
逆に暖められると軽くなります。
塩分濃度が高い水は重く、逆に塩分濃度が低い海の水は軽いという事が出来ます。

この原則によって、実は地球の海流は形成されているのだそうです。
その謎を解き明かした、偉い先生がW.S.ブロッカー博士というアメリカの方で、この博士の理論による地球の海流の流れを「ブロッカーのコンベアベルト」という名前がつけられています。

 

黒潮の流れ

では、私たちが最も身近に感じている海流、黒潮の場合はどうなのでしょうか?
もちろん、黒潮も風の力によって生み出され、コリオリの力によって流れとなり、さらに熱塩循環によってブロッカーのコンベアベルトに戻っていきます。
黒潮のような強い潮流(秒速2m以上)になるのは、表層に影響する風の力によるものだそうです。
すなわち、「偏西風」と「貿易風」です。

えっ~~~?
なんか小学校の時にそんな事聞いた事があるような・・・無いような・・・。
そうそう、その、偏西風と貿易風です。

偏西風は北半球、緯度30~50度を西から東に吹く風の事ですよね。
貿易風は、赤道付近で東から西に吹く風の事です。
思い出しました?

この風の力に、コリオリの慣性力が加わって、強力な黒潮の流れを作り出しているんですね。

海流が生きている地球の血流であるとしたなら、黒潮の強い流れは、まさに大動脈。
元気一杯な地球の証ということですね。

 

3年で太平洋を一周

黒潮と言う名前で日本近海を流れた海流は、北太平洋海流~カリフォルニア海流~北赤道海流と流れ渡り、太平洋を約3年間かけて周回する事になります。
しかし、北赤道海流を過ぎる頃、役目を終えたかのように海流は、インド洋へすり抜けていき、前述したブロッカーのコンベアベルトに沿って、インド洋~大西洋に渡っていくのです。
大西洋を北上し、グリーンランド近海に来ると、海流の終着点がやってきます。
海の水が冷やされ、そして塩分濃度が高まり、表層を流れていた海流は、どんどんと深く沈んでいきます。
そう、深層海流となっていくのです。

 

再び太平洋に戻ってくるのは・・

グリーンランド近海で深層海流となった水は、4000mという深い海をゆっくり、ゆっくりと流れていきます。
深海では当然風の影響など受けませんから、非常にゆっくりとした流れで移動していくのです。
その間に海の水には、沢山の豊富な栄養素(ミネラル)が溶け込んでいきます。
深層水は、生きている地球にとっての静脈。
そしてまさに地球上の生物にとっての命の水なのです。

ブロッカーのコンベアベルトを通じて、深層水が流れ、再び黒潮の故郷である太平洋に戻ってくるのは、なんと2000年もの長い時間を経た後の事だといわれています。
びっくりですよね!
たった3年で、太平洋を一周してしまうのに、地球一周には2000年も必要なんですね。

 

命の水は生命の源

再び太平洋に戻ってきた深層水は、やがて表層に浮かび上がってきます。
大きくはブロッカーのコンベアベルトによって浮かび上がり、小さくは黒潮の蛇行などによって出来た渦潮によって「冷水塊」として浮かび上がってきます。
表層に浮かび上がった深層水は、豊富な栄養素を含んでいます。
ですから、太陽の光を受けた瞬間から、植物プランクトンが大量発生し、食物連鎖の基盤を作り出すのです。
あるいは、積乱雲を生み出し、台風を発生させてその命の水を陸上にも展開していきます。
そう、3年間の間、太平洋を一周する間に2000年間培ってきた栄養を惜しみなく、生物達に与えているのです。

 

母なる存在

海は生物の母。
生きとし、生けるものの神である海。
そういわれる所以が判るような気がしますよね。
もし、黒潮が無かったら・・・間違いなく日本という国はこの様な豊かな国ではなかった事でしょう。
そしてアジア全体も、いや、地球全体がこれほど生命に満ち溢れた楽園にはならなかったことでしょう。
この美しい海が永遠であるように、私たちは自然の規則を守っていかなければなりません。

 

黒潮バンザイ!
美しい海が永遠でありますように!

 

前に戻る 1  2  3  4  5  6  7