マダコの抱卵 Octopus vulgaris 志津川ダイビング
宮城県南三陸町「志津川」の海は、本当に芳醇な海ですね。
こうしてマダコの抱卵シーンを手近なポイントで観察する事が出来ました。
マダコの繁殖期は春から初夏だそうです。
交尾したメスは岩陰に潜み、長径2.5mmほどの楕円形の卵を数万-十数万個も産のだそう・・・
すごいですね。
マダコの卵は房状にかたまり、フジの花のように見えることから海藤花(かいとうげ)とも呼ばれるのだそうです。
メスは孵化するまで餌を摂らずに卵の下に留まり、漏斗で海水を吹きつけたり、卵を狙う魚などを追い払ったりして卵の世話をします。
卵は1ヶ月ほどで孵化しますが、メスは孵化を見届けた直後にほとんど死んでしまうのだそうです。
孵化直後の子ダコは体はほぼ透明で、胴体部分が体の大部分を占めますが、体には色素胞があり、腕に吸盤もできているようです。
子ダコは海流に乗って分布を広げるが、この間に多くが他の生物に捕食されてしまうのですよね。
そう、このマダコは母親なんですね。
一生をかけて子供達の世話をしている最中です。
この仕事が終了すると、このマダコの母親は命を落とす事になります。
拡大してみたら、子供達の目が赤く輝いていました。
「お母さん。おはよう。」
・・・そう言っているようでした。
来週もこの子達の様子を見に行こうと思います。
元気にスクスク育ってほしいですね。
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海の藤の花!!! 拡大した画像に感激!
アオリイカの卵よりかなり小さいみたいですね。
次回はどう変化しているのか・・・ワクワクします。
もうちょっと、絞れば良かったですね~。
拡大してみて、こんな風に眼が写ってるとは思いませんでした…(^_^;)
孵化までは、まだ数週間かかりそうです。