903貝・イソギンチャク写真集の最近のブログ記事
2010年3月10日
カミクラゲと寄生生物 Spirocodon saltator
大津波が志津川を襲う前日、大量のカミクラゲとアミの大群が志津川湾に流入してきたという。
それがどういう意味をもたらすのか、いや、何も意味がない単なる偶然なのかは、誰にも分からない。
この日は、そんな話を思い出しながら、ごく少数、海中に漂っているカミクラゲを追っていた。
強いうねりと、巻きあがる砂で、思うようなカットが撮影できないまま時間が浪費されていく。
カミクラゲを見つけるだけでも大変なのに、きれいに触手を伸ばしている個体が見つからない。
カミクラゲ(髪水母)は日本の太平洋岸の湾内に生息している日本固有種のクラゲの一種だ。
ちょうど写真に白く写っている放射管がとてもきれいだ。
カミクラゲの名前は、多数の長い触手の棚引く様子が髪の毛を思わせることからこの名がついたという。
この触手の根元にある赤いものは、眼点と言われ、そこで光を感じ取ることができる。
カミクラゲを斜め下から見上げると、とても艶めかしく、美しい。
そんな事を思いながら、クラゲと一緒に流されながら写真を撮っていた。
いったい、これは何だろう。
カミクラゲの身体に付着する生物を見つけた。
寄生する生物なのだろうか。
足なのか、腕なのか不明な突起の先に鉤爪のようなものがあるのだろうか。
喰い込むわけでもなく、しかし、しっかりと張り付いている。
名前を調べたくてもその方法が分からない。
カミクラゲが日本固有のクラゲであることから考えても、それほど珍しい生物ではなかろう。
しかし、それにしても、奇妙な形をした生物だ。
宇宙貨物船ノストロモ号に潜入したエイリアンを思い出した。
「In Space, No One Can Hear You Scream.」
・・・宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。
・・・海の中でもきっと聞こえないことだろう。
2010年2月23日
2010年2月17日
2010年2月16日
黄金比率 Golden ratio
黄金比(おうごんひ、En:Golden ratio, The Golden Mean/Rectangle)は、最も美しいとされる比。
近似値は1:1.618でフィボナッチ数列とも呼ばれます。
国旗や名刺の縦横の比率が、この黄金比で作られていることは有名で、植物の葉の並びかた、葉脈の並び方もこの黄金比であることから、自然界で普遍性を持ったもっとも美しい比率であるといわれています。似たような比率には、白銀比(silver ratio)というものもあります。紙から最大限の大きさの正方形、すなわち辺の長さが紙の短辺に等しい正方形を切り取ったとき残る長方形の辺の比は白銀比になります。長方形の折り紙で、片辺を隣の辺に重なるように三角形に折り返すと、余った部分の長方形の辺の比が必ず白銀比になるというものです。
この巻貝の内周から外周へ広がる比率も黄金比率です。
巻貝の貝殻の巻き方については、大変な研究がされています。
従来、巻貝の巻く方向は、種によって決まっていると考えられており、9割の種が右巻きと言われています。
しかし理由は詳しく判明しておらず、カタツムリの多くは右巻きであるが、一部に左巻きの種があるといった矛盾も示唆されてきました。
また、左右両巻の種も存在しており、どうして、巻き方が異なる個体が存在するのかいまだに謎に満ちています。
同一の種で、左右両巻きが認められている種では、内臓の配置も左右逆になっていることが分かっており、益々謎は深まるばかりです。
2010年2月11日
Oxycomanthus japonica ニッポンウミシダ
大瀬崎では各所で普通に見れるニッポンウミシダ。
ウミシダを見たら尊敬しなければならないかも。
どうしてか?
ニッポンウミシダはウミユリ類の動物です。
海藻のような植物ではありません。
なんと根元に脳を持っているのだそうです。
えええっ!?
そうなんです!ウミシダには脳がある。
5億年前。カンブリア紀の地球で生まれた棘皮動物の仲間(ウニとかヒトデとか・・・)には、もともと脳があったそうです。
ところが進化の過程で、ウニやヒトデは脳を退化させてしまったんですね。
ところが、このウミユリの仲間であるウミシダは、ちゃんと脳を残しているのだそうです。
そして、このウミシダ。
ばらばらになってしまっても、ちゃんと組織再生して元の姿に戻ることができます。
その組織再生能力が、根元にある脳の働きにどうも関係があるらしいということが、東京大学付属三崎臨海実験所の研究で明らかにされてきたのだそうです。
そして、その再生能力の研究成果は人の組織再生能力に応用できるのではないかと考えられているそうなのです。
すごい!ウミシダ偉い!
これからは海でウミシダに会ったら、二礼二拍手一礼を忘れないようにしよう。
そして、決して手袋で触って、くっついてしまって、ばらばらになってしまわないようにしよう。
指示棒でこねくり回して、カニとかエビを探すのもやめよう。
2010年2月10日
2010年2月 2日
キクメイシモドキ Oulastrea crispata
内湾性の造礁性のサンゴ。
キクメイシモドキである。
東京湾の湾口部にある明鐘岬では普通種。
しかし、なんと水深1m以内のタイドゾーンに群生している。
そして、その場所は僕らがフィンを脱着するエントリー/エグジットポイントなのだ!
なんと驚きである。
不用意に硬いものを乗せるわけにいかない...。
専門家に寄れば、これほどの浅い水深に群落があるということは、間違いなくこの地がキクメイシモドキの北限と断定できるという。
これよりも北には、絶対に生息していないであろうとの事だ。
この写真は、昼間撮影したものだが、ナイトダイビングで撮影しようと考えていて、すっかり忘れてしまった。
次回は、ある新兵器を備えて、必ずやこのキクメイシモドキがポリプを開かせているシーンを撮影しようと思っている。
2010年1月31日
イソギンチャクのマクロ撮影
海の生物では、特にウミウシやサンゴ、イソギンチャクがとても好きだ。
陸上ではお目にかかれないような特異な姿にも興味深いが、しかしなんといってもその艶かしい動きがたまらない。
イソギンチャクの長い触手が水の流れで漂う姿を肉眼で見ても、ハッとするわけではないが、ところがこうやってカメラのファインダー越しに覗いてあげると、なんと妖艶な姿だろうと心打たれる。
真正面から、バッチリと焦点が合うように写すのも手だが、こうして何本かの触手にピントを合わせると、なぜか艶かしさが際立つ。
微風で乱れる女性の髪をイメージする。
顔がはっきり写るのもいいが、乱れた髪を手で振り払って欲しい、そうすれば良く顔が見えるのに・・・
そんな感じが、艶かしいのかもしれない。
このグリーンの輝きが美しいイソギンチャクは、なんという名前なのだろう。
手持ちの図鑑には似たような種は記載されていなかった。
名前が分からないほうが艶かしさも倍増するか・・・そう考える事にしよう。
ヒドロゾア Hydrozoa
ヒドロ虫(ヒドロゾア、Hydrozoa)は、刺胞動物門ヒドロ虫綱の動物を指す総称である。ポリプ部分の本体をヒドロ花 (hydranth) 、下の細い部分をヒドロ茎 (hydrocaulus) 、基盤に付着する部分を足盤と呼んでいる。多くの種ではここから固着のための根のような構造が発達しているそうで、これをヒドロ根 (hydrorhiza) というそうだ。とても美しいヒドロ花を観察していると時間を忘れてしまう。
光を弱く当ててやると青白く、またはピンク色に輝く。たまにプランクトンのようなものを捕まえて捕食する様子が見てとれる。このヒドラ虫のポリプは無性生殖により増殖するのだが、その体の上にクラゲを形成し、クラゲの部分だけが独立して浮遊することもできる。独立したクラゲは成長の後、有性生殖を行い卵を産むのだが、受精卵は孵化後に定着してポリプとなる。この繰り返しが、ヒドロゾアの輪廻転生なのだ。ベニクラゲの仲間はこの輪廻転生を繰り返すことによって、なんと不老不死の生命体であることが知られている。
この小さな群落もヒドロゾアであろうか。マメホネナシサンゴの幼生かもしれない。
SF映画に出てきそうな、火の星に設置された宇宙基地・・・そんな雰囲気だ。
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