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2011年8月 9日

佐渡島 朝は寝ている「弁慶」

佐渡島の「赤岩 アカイワ」ポイント。


「弁慶」と名付けられた大物コブダイが棲むポイントです。
ところが、朝一番にこのポイントに行っても、「弁慶」に遭遇する確率が低い、というので、どこかに隠れていないか探してみました。




寝てます!

口を空けて寝てます!

おもしろいです!

もっと探してみたら・・・

やっぱりいました!

弁慶も寝ていた!

しかも、寝相悪!




不思議なサルパ?クラゲのように見えます。




最後は、赤岩ポイントのてっぺんで弁慶を激写する皆様の様子です。

皆さんお疲れ様でした!




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2011年8月 8日

佐渡島 「弁慶」 BENKEI


佐渡島 「弁慶」


コンデジ(SEA & SEA G1)で撮影。 
コンデジだと、ピントがいまいちですねぇ・・・ごめんなさい。

一年ぶりの「弁慶」です。
 「弁慶」とは、この佐渡島 アカイワポイントに住み着くコブダイ(Semicossyphus reticulatus)の群れを統括しているボスの愛称です。
 野生動物に相性がついている現存の生物の最長記録として「ギネスブック」にも載っているそうです。 

映画「Oceans オーシャンズ」にも登場した、世界的に有名なコブダイなんですよね。

今回のダイビングでは、ちょっと面白いことを発見しました。

佐渡ダイビングセンターのガイド「山田君」曰く、
「弁慶は朝一番には、ポイントにいないことが多いんですよね・・・。もしかしてどこかで寝てるのかな?」
というので、朝一番に「アカイワ」周辺を探索してみました。

そしたら、なんと・・・アカイワの根の最深部(25mくらい)の岩の隙間に、たくさんのコブダイが張り付いて寝ているんです!

朝一番に弁慶が見つからないときは、探してみてくださいね。

おもしろい寝相で寝ているのが見れますよ。


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2011年8月 7日

佐渡島 ナガテのオーバーハング

佐渡島 ナガセ オーバーハング 

とっても久しぶりの更新です。 
弁慶と本間さんにお会いしに佐渡島に行ってまいりました。 
久しぶりの遠征ですが、この日は、コンデジでの撮影・・・。 
EOS 5D・・・重くって。

この写真は弁慶のいる「アカイワ」ポイントではなく、「ナガテ」という水深の浅いポイントです。
オーバーハングした岩礁にダイバーの排気でたまったと思える空気が鏡のように光っていました。
スレートで説明しているのは、佐渡ダイビングセンターの山田君です。

おつかれさま!

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2010年10月15日

青森県陸奥湾の思い出

今回、青森県陸奥湾に生物調査のために行った事をご報告しましたが、調べれば調べるほど、この陸奥湾という場所に興味をひかれます。

まず正確な場所のご紹介です。

青森県陸奥湾

 

本州最北端である大間岬から連なる下北半島。

複雑な海流に囲まれた日本列島の中でも、最も北に位置する暖流域と言ってもよいかもしれません。

 

日本列島を囲む海流

道田豊他著 『海のなんでも小事典』 講談社ブルーバックス 2008年3月20日第1刷発行

日本列島を囲む海流

 

上記の各海流の名前は以下の通りです。

    1. 黒潮
    2. 黒潮続流
    3. 黒潮反流
    4. 対馬暖流
    5. 津軽暖流
    6. 宗谷暖流
    7. 親潮
    8. リマン(Liman)寒流

 

海流の影響によって、海水面の温度がどのように変化しているのか調べてみました。

海上保安庁 海洋速報

 

2010年10月15日の海上保安庁の海洋速報です。

太平洋岸は黒潮の影響を大きく受けて、海水面の温度が30度近い状況です。

日本海側も暖流である対馬海流の影響で、22~26度程度あります。

北海道東南部、知床から苫小牧にかけては、親潮の影響で日本沿岸部では最も水温が低くなっています。

北海道西岸では、リマン海流と対馬海流がぶつかり合い、急激に海水温が下がっている様子です。

今回、調査を行った陸奥湾は、海流図でいう「津軽暖流」が流れ込む向きに湾の開口部が開いており、対馬海流とリマン海流が混ざり合った豊富な栄養素が含まれる海域となっている様子です。

さらに調べたところ、この津軽海峡の海流は、水深の浅い部分が津軽暖流、200mより深い部分が親潮の寒流帯になっているという

、極めて興味深い海域なのです。

この津軽暖流は大きく口を開けた陸奥湾に流れ込むのですが、これだけ大きな湾だというのに、最大水深が75mしかないのだそうです。東京湾の最大水深が70mですので、両者とも良く似た環境ですね。

 

陸奥湾 牛ノ首岬方面から「鯛島」を望む

 

 

陸奥湾 牛ノ首 鯛島

 

陸奥湾フェリーの船上から見た鯛島。

初夏の5~6月は、300頭から500頭ものイルカが船の周りを取り巻くのだそうです。

これまでに撮影された陸奥湾のイルカの写真をみるとカマイルカLagenorhynchus obliquidens、鎌海豚)のようでした。

是非、実際に見てみたいものです。

 

鯛島

 

この鯛島の周囲ってとても気になりますよね・・・。

海の中はどんな風になっているんだろう?

それと陸奥湾奥部の大湊湾。

海上自衛隊の基地があるのですが、是非調査してみたい海域です。

極めて閉鎖的な海域ですので固有種が沢山発見されることでしょう。

いつかまた訪れてみたい陸奥湾。

早くその日が来ないか、心待ちにしております。

 

 

 

 

 

 

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シロウミウシ Chromodoris orientalis

シロウミウシ Chromodoris orientalis

 

青森県陸奥湾の海で見たシロウミウシはとても大きい立派な個体でした。

 

 

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2010年10月12日

青森県むつ市「海と森ふれあい体験館 Shell Hall シェルホール」

10月の連休を使って青森県のむつ市にある「海と森ふれあい体験館 Shell Hall」に行ってきました。

この企画は「海と森ふれあい体験館 Shell Hall シェルホール」館長を務められている五十嵐先生のご招待から、千葉県保田のパロパロアクアティックさんが調査研究のためのツアーを企画したものです。

なぜ、青森県と千葉なのか・・・?

それは10年以上前、五十嵐先生が東京湾のサンゴ礁について研究されているとき、パロパロアクアティックのオーナーである魚地司郎さんが、水中での観察、研究の協力をされていたとの事で、その時からの信頼関係で、今回の調査ダイビングが実現したのでした。

もちろん、むつ市川内町のこのビーチは、一般に公開されているダイビングポイントではありません。

今回の調査研究のために特別に許可を頂き、このシェルホールを中心とする周辺のビーチエリアでの、海洋生物の調査を行う目的で潜水を行いました。

 

青森県むつ市「海と森ふれあい体験館 Shell Hall シェルホール」

 

素晴らしい施設ですよね。

青森県むつ市「海と森ふれあい体験館 Shell Hall シェルホール」は川内町の象徴であるヒバをふんだんに使用したモダンな設計で建築され、海と森にはぐくむ生物の研究、自然と人々とのふれあいや文化を展示するためにNPO法人として運営されています。

 

青森県むつ市「海と森ふれあい体験館 Shell Hall シェルホール」

 

Shell Hallという名前は、川内町在住の山口和雄さんによる貴重な貝類標本が展示されえていることから名づけられているようです。陸奥湾で採取された250種の標本の他、同じく川内町で発掘された貝の化石、世界各国の美しい貝など、大変多くの標本、生体が展示、飼育されています。

 

館長の五十嵐健志(いがらしたけし)さんは、長年、ムツサンゴをはじめとして多くの珊瑚の研究をされてきた方で、今回の調査研究に際して、陸奥湾の特異性や生物の多様性についていろいろと興味深いお話を聞かせてくださいました。

 

今回の調査研究を行ったエリアは、「海と森ふれあい体験館 Shell Hall シェルホール」のすぐ目の前、「かわうち マリンビーチ」という人工ビーチと周辺のエリアが対象です。特徴的なのは、そのエリアも遠浅で、300mも沖合に出ても水深が5~6mまでしかならないという、とても穏やかなビーチでした。

 

かわうちマリンビーチ

 

今回の調査ダイビングでは、普段、東京湾明鐘でウミウシを中心に探索を行っているマニアックなダイバーばかり8名がチームとなっており、水中撮影を専門とするメンバー、ウミウシの探索を専門とするメンバー、ウミウシの同定と標本化のための固定作業を行うメンバーと、それぞれの得意分野を期待されての選抜チームです。

何台もカメラを持ち込むスタッフ、いくつもの図鑑を持ちこむスタッフ、採集用の装備、固定用の薬品や器具の準備、ダイビング器材の準備など、何カ月も時間をかけての調査活動でした。現地にはダイビングサービスはありませんので、使用するダイビング用タンクは全て千葉県より運搬したものです。

 

生物の宝庫「アマモの森」

水深2~5mの無減圧潜水ですので、1回のダイビングが1時間30分~2時間。それを2回/日以上行い、徹底的な調査を行います。

ビーチから沖合30mも出ると、そこからは永遠と続くアマモの森です。数種類のアマモが群生しているようですが、その密度は尋常ではなく、海底を探ると、20cm以上もアマモの枯葉が堆積しています。最盛期の初夏にはもっと密度高くアマモが生育しているようです。

 

 

陸奥湾のアマモ

 

 陸奥湾のアマモ

 

アマモの枯葉は海底に堆積し、多くの微小生物を育てる重要な土壌を形成します。食物連鎖の最も重要な底辺をになっているのです。

貝類、ウミウシ、ヒトデやウニなどの幼生、甲殻類や魚類の幼生など、沢山の生物を観察する事が出来、見ていて飽きません。

 

陸奥湾のアマモ

 

陸奥湾のアマモとヒトデの幼生

 

 

アミメハギの幼魚

 

合計5本の調査ダイビングを行いましたが、到底全てを把握することなど難しい事です。

しかも四季折々の環境の中でどのように変化し、生物達がどのように適応していくのか、興味が尽きません。

今回の調査ダイビングで得た経験については、地元ラジオ放送にてスタッフ全員が参加、収録を行い、ご報告をさせていただきました。

できる事なら、今回の調査で得た情報を集計し、海流や水温などのデータと共に、ウミウシの分布やアマモ生育マップなどを作ってみたいものだと思いました。

 

 

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2010年9月10日

ガラスハゼ Bryaninops yongei

ガラスハゼ Bryaninops yongei

 

 

こういうときは、手前の子にピントを合わせた方が良かったかも;;

 

 

  • 観察地: 三保
  • 学名: Bryaninops yongei
  • 標準和名: ガラスハゼ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
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2010年9月 8日

三保の羽衣伝説 サクラダイ Sacura margaritacea

三保の松原

約7kmの海岸線に5万本以上の松が茂り、波打ち際から望む富士山が有名。

その素晴らしさをたたえ、日本新三景の名勝地に選ばれている。

残念ながら今回は、霊峰富士を拝む事は出来なかったが、伝説のワンシーンを観たような気がした。

その三保の松原に伝わる伝説。

それが、羽衣伝説である。

 

羽衣伝説

昔々、三保の村に伯梁という漁師が棲んでいたそうだ。

ある日、その伯梁が松の枝にかかっている美しい衣を見つけて持ち帰ろうとすると、天女が現れてこう言ったといいます。

「それは天人の羽衣です。どうかお返しください。」

ところが伯梁は大喜びして返す気配を見せません。

すると天女は「その羽衣がないと天に帰ることができません」と言って泣き出しました。

伯梁は天上の舞を見ることを条件に羽衣を返しました。

天女は喜んで三保の春景色の中、羽衣をまとって舞を披露しました。

やがて天女は空高く天に昇っていきました・・・。

 

羽衣伝説・・・天女をいじめちゃいかんよ、と憤慨するストーリーだが、その天女を目の前に見るかのようであった。

 

サクラダイの舞

 

三保の羽衣伝説 サクラダイ Sacura margaritacea

 

このサクラダイは、天女ならぬ雄のサクラダイでしたが、ご存知の通りサクラダイは雌雄同体。

雌の群れの中に雄が生まれ出るというとても珍しい魚です。

 

三保の羽衣伝説 サクラダイ Sacura margaritacea

 

清水港の湾内から外洋に流れ出す強い海流。

そしてプランクトンが豊富な青潮。

海中は真っ暗闇です。

その真っ暗な海中で、サクラダイのカップルが婚姻の舞を踊っていました。

 

サクラダイの交接

 

雄のサクラダイがピンと鰭を広げ、雌のサクラダイにすり寄ります。

 

サクラダイの交接

 

まさに天女の舞。

暗く濁った海流が彼らを天上世界へと誘います。

 

サクラダイの交接

 

神秘なる天女の舞。マルガリータの名前にふさわしい優雅さです。

三保の地に伝わる「羽衣伝説」は、まさにここにありました。

 

サクラダイ

 

三保の松原。

水深20mでサクラダイの乱舞が観れる貴重なダイビングポイントです。

 

過去、大瀬崎で撮影した「サクラダイ」、「アカオビハナダイ」。

三保が特別な場所である事が理解できると思います。

 

 

 

 

  • 観察地: 三保
  • 学名: Sacura margaritacea
  • 標準和名: サクラダイ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
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2010年9月 7日

イバラタツ Hippocampus histrix

イバラタツ Hippocampus histrix

 

 透き通るようなピンクがかった肌色が素敵でした。

真っ暗な海中での撮影でしたが、ターゲットライトも眩しがらずにスマシ顔。

いい子でした。

 

  • 観察地: 三保
  • 学名: Hippocampus histrix
  • 標準和名: イバラタツ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
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アズマケボリ 東毛彫 Primovula azumai

アズマケボリ 東毛彫 Primovula azumai

 

 

今回初めて、静岡県の三保海岸に行ってまいりました。

大瀬崎から駿河湾を挟んで、ちょうど対岸。

清水港の真崎(まさき)、沖堤(おきてい)と呼ばれる場所がダイビングポイントとなっています。

お世話になったのは、この地で30年以上の歴史を持たれている鉄組こと「アイアン」さんです。

 

真崎は典型的なビーチエントリーのダイビングポイント。

一見、穏やかそうに見えましたが、一歩足を踏み入れたら、かなりの流れ。

どんどんと沖に流されます。しかも透視度は2m前後でしょうか?

厳しいコンディションでしたが、水中は生物が豊富でとても楽しい海でした。

写真は、水深20m前後の場所。トゲナシヤギとアズマケボリです。

 

  • 観察地: 三保
  • 学名: Primovula azumai
  • 標準和名: アズマケボリ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
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