カスミミノウミウシ Cerberilla asamusiensis
堂々たる王のお出まし、カスミミノウミウシである。
口髭にも似た長い触角と、金黒のゴージャスなマントを着た王者である。
そう、リムスキー・コルサコフ作曲の交響組曲「シェエラザード」を思い出す。
イスラムのシャフリヤール王である。
千夜一夜物語の語り手、シャハラザード(シェヘラザード)に毎夜、物語を語られ次第に残虐な性格と女性不信の心を癒されていく。
アラビアンナイトとも呼ばれた千夜一夜物語の王を思い出すのである。
誇らしげなその姿は、まさにウミウシの王と言っても過言ではあるまい。
千夜一夜物語の語り手、シャハラザード(シェヘラザード)はもちろんセンヒメウミウシ(Aegires villosus)であろう。
こんな真冬にもかかわらず、センヒメウミウシを見ることができたのは、きっとシャフリヤール王へ、千夜一夜物語を語るためであったに違いない。
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