ダイビング ドライスーツのメンテナンス ZERO RD2
大切なドライスーツ。
長く使いたいですよね。
その為には、きちんとしたメンテナンスが必要です。
1本潜って水面休憩を取る時には、シャワーを浴びて、ドライスーツを出来るだけ干すようにしましょう。
『ドライスーツを着たままシャワーを浴びる』
ドライスーツの使い方をマスターしている方なら、当然理由は分かっていらっしゃると思いますが、これからドライスーツを購入して、一年中ダイビングを楽しみたいと考えている方のためのまとめです。
まず、海から上がったら、ドライスーツの防水チャックを開ける前に、シャワーを浴びます。
冷水でも温水でもいいでしょう。但し、真水に限ります。
温水シャワーの場合には、少しぬるめにしておきましょう。
頭からシャワーを浴び、肩や、胸、特にバルブの辺りは重点的に水をあてて、塩分を流すようにします。
背中も同様に満遍なくシャワーで塩分を洗い流します。
防水チャックの部分は、特に念入りに洗いましょう。
ドライスーツの表面に付着した塩分を洗い流さずに、そのまま乾燥させてしまうと、どうしても生地が痛む上に、バルブや防水チャックに塩が付着してしまい、故障の原因にもなってしまいます。
ですので、特に気をつけて念入りに洗うようにしましょう。
背中の防水チャックは、できれば誰か別の人に頼んで、シャワーの水があたるように、かけてもらうといいと思います。又は、ジャグジーや、スーツのまま入れるお風呂があるダイビングポイントの場合には、お風呂で仰向けになって、防水チャックが十分にお湯につかるようにしましょう。
ドライスーツの表面を十分洗ったら、脱いで、乾かします。
良く、水面休息中に、完全に脱がないで、上半身だけを脱いでいるダイバーの方がいらっしゃいますが、特別な理由(雨天の場合など)がない限り、脱いで干す必要があります。
『ドライスーツを干したほうがいい理由』
ここで、間違ってはいけないのは、干すのはドライスーツの表面ではなく、裏面だということです。
写真はちょっと下手くそに干してますが、日光に向けて特に肩の部分や、股の部分が陽にあたるように干します。人間は。肩や股、あるいは脇の下に汗をかきやすいので、その汗を乾かす事が重要です。そのため、裏側を干すのです。
ダイビングでは、冬場の冷たい海を潜っていた場合でも、非常に汗をかきます。ドライスーツを着ているので、汗は乾燥しません。そのまま、ドライスーツの生地に汗が付着する事になります。
良く、インナーを着た上からTシャツを着ている方を見ます。これは、Tシャツをドライスーツの生地と、インナーの素材の中間に着ることで、かいた汗をTシャツに吸収させ、ドライスーツに直接触れさせないようにするための工夫です。
もし、Tシャツを着ていた場合、Tシャツが汗でしっとりとしている事が分かると思います。Tシャツが吸収してくれる分だけ、汗が直接ドライスーツに触れませんが、それでも、ドライスーツの内側を干してあげたほうがいいと思います。
『カビが生えるのを防ぐ』
もし、汗が完全に乾かないまま放置してしまった場合、カビが発生してしまう危険性があります。
ですので、十分に乾燥させ、日光消毒をすることである程度防ぐ事ができるはずです。
長期間ドライスーツを着用しない予定であれば、ドライスーツの専門業者に依頼して、裏側を含めた洗浄をしてもらえば、カビの発生を防ぎます。
ウェットスーツのシーズンになったら、出来れば年に一度、洗浄したいものです。
『ダイビングが終わったら表面も乾かす』
その日のダイビングが終了したら、やはりシャワーを浴び、良く塩分を落とした後に裏返しにして、先にスーツの裏側を乾かします。さらに今度は、もうその日は潜らないのですから、表面も乾かしてあげましょう。
表面を乾かすのは、水滴がついたままであると、やはりカビの原因になる事と、運搬中に水滴が垂れ、周囲をぬらしてしまう事などを防ぐ為です。特にバルブ周辺はカビが発生しないように十分乾燥させましょう。
『次のダイビングのために』
帰宅したら、すぐにドライスーツをバッグから出し、専用のハンガーにかけて、つるします。
チャックは半分くらい明けておくようにすれば、カビの発生をさらに防ぐ事ができます。
必要に応じて手首や首周りなどの、ラテックスゴムを使用している部分にパウダーをつけます。
チャックには専用のロウを擦りこんで、すべりを良くしておきます。
こうしておけば、チャックの開閉が楽になるので、大切な防水チャックの破損を防ぐ事ができます。
『器材のメンテナンスはダイビング技術の向上に不可欠』
器材を大切にするために正しいメンテナンスを行う事は、とても重要な事です。
メンテナンスを通じてダイビング器材の機能をより深く知ることが出来ます。
そしてその知識は、必ずスキルアップにつながるノウハウになると思います。
正しいメンテナンスをして、長くダイビングを楽しみましょう。
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