早朝の大瀬神社 神池の青龍
真冬の大瀬崎湾内に朝日が昇る。
夜の帳が解け、一気に空気の緊張感が高まっていく。
この瞬間こそが、ここ大瀬崎のパワースポットが最高潮にエネルギーを放出する時間帯だ。
急いでカメラを手に持ち、マンボウ横のスロープを駆け上がって、外海に向かう。
もちろん旭日に輝く、霊峰富士を拝みに行くためだ。
柵下のエントリーポイントまで一気に走っていく。
この場所でなければ、富士山を撮影するのには都合が悪い。
大瀬神社に向かう外海の道沿いには電線がひかれており、富士山を狙う画角に電線が写りこんでしまうのだ。
遠く南アルプスを望む絶好の撮影ポイントだ。
大瀬崎の中で、最も大好きな場所のひとつ。朝の緊張した空気を肺いっぱいに吸い込み、先週までの都会生活で綻びてしまった心を癒していく。
マイナスイオンなんて単純なものではない。
この空気が運んでくるエネルギーは、駿河湾の2500mの深海から湧き上がる深層水のミネラルと、ビャクシンの森が作り出すマイナスイオン、そして大瀬神社の陰陽のエネルギーが織り交ざった命のエネルギーなのだ。
ふと、何かを感じて振り向くと、大瀬神社に朝日が差し込みつつあった。
この特別な雰囲気がつたない写真で伝わるだろうか。
導かれるように自然に足は大瀬神社に向いていくのである。
ダイビングハウスマンボウさんの愛犬「スティービー」と朝の散歩である。
大瀬神社から岬方向に歩いていくと、神秘のスポット「神池」がある。
大瀬神社の由来によれば、大瀬神社本殿が「陽」の気を持ち、神池が「陰」の気を持っているのだそうだ。
詣でるときには必ず、本殿と神池の両方を詣でたほうが良いと伝えられている。
真冬だというのに、紅葉が全く散らずに輝いている。
伊豆の七不思議といわれる「神池」は本当に不思議な場所だ。
神池には青龍が棲むと伝えられている。
青龍といえば、東方青竜とも呼ばれる東方を守護する四神のひとつだ。
青龍の名前から青い色を想像するのだが、「青」という文字はもともと緑色を意味している植物を表す言葉ということだ。
長い舌を出した竜の形とされる。
青は五行説では東方の色とされる。
また、青竜の季節は春とされている。
別の名を東海青龍王敖広と呼ばれる。
さて、実際の神池には数千とも言われる野生の鯉が棲んでいる。
はたして龍はどこにいるのだろうか?
青い龍。
青とはもともとは、緑色を意味しており植物を表すという。
長い舌を出した龍の姿・・・。
天文学的には、二十八宿の東方七宿(角宿・亢宿・氐宿・房宿・心宿・尾宿・箕宿)をつなげて竜の姿に見立てたことに由来する。
北斗七星を龍に見立てた?・・・いや・・・まてよ・・・
朝日に照らされたビャクシンを見た瞬間、これこそが「青龍」の正体ではなかろうかとひらめいた。
青き龍の姿をした植物。
東方を守護し、春を意味する吉神。
大瀬崎の神池に宿る青龍とは、柏槇の事ではないか。
陰陽五行思想(おんみょうごぎょうしそう)によれば、十二天将(じゅうにてんしょう)の前五を司る吉将が青龍であり、なんと木神を意味するという。そう、木なのである。生きた木は木陰を作り、風よけとなり、心に潤いを与える。そのため人家周辺に木を植える事は世界に広くおこなわれている。特に大きな樹木を神聖視して、これを祭り崇めることが太古より行われてきた。その巨木神話のひとつが、この大瀬神社の青龍=ビャクシンなのかもしれない。
大瀬崎の早朝に見たビャクシンは、まさに天に昇る勢いで駆け上がる青き龍の姿をしていた。
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言われてみれば、青い龍に見えますねぇ~
スティービー・・・真っ黒だから、写真のうつりが 爆
お泊りすると、スティービーとの散歩ができるんですね
いいなあ♥♥♥
みきさん>
ビャクシンってかっこいいですよね!
いつも惚れ惚れしてしまいます。
スティービーとの散歩はいつもOKですよん!
多分、その後ろには僕がカメラを持って付いてくると思いますが(笑)