2009年8月アーカイブ
2009年8月31日
ソメワケウミクワガタ Gnathiidae 志津川
ウミクワガタという名前で呼ばれていますが、正式な和名は「ソメワケウミクワガタ」というのだそうです。
もちろん昆虫ではありません。
グナチアとも呼ばれ、ダンゴムシやワラジムシ、グソクムシなどが属する節足動物門 甲殻亜門 等脚目(ワラジムシ目)に含まれる海産甲殻類です。
1cmあるかないかの極小の生物です。
こんな小さな生物の住処を知っている、グラントスカルピンの佐藤長明さん。
天才ガイド・ダイバーですね。
2009年8月30日
2009年8月29日
2009年8月28日
フジイロウミウシ Noumea purpurea 東京湾・明鐘
東京湾・明鐘(みょうがね)のフジイロウミウシは、とても濃い色をしていました。
もっとフジイロ(藤色)らしい、淡い色であるのが普通なのですが、とてもパープルが濃い。
赤い触角もとても鮮明な色をしていました。
Aldisa Pikokai 東京湾・明鐘
このウミウシの名前を同定するのには迷いましたが、触角が赤い事、体表に大き目の斑紋があること、そして二次鰓が赤くなく、グレーであることから、判断しました。
ウミウシ図鑑.comに記載されている「ヒボタンウミウシ (Aldisa sp. 2) 」としました。
違うご意見があれば、是非コメントとしてお寄せください。
※ 「いつも後姿のHさん」から、Aldisa Pikokaiであるとご教授いただきました。
ありがとうございました。
2009年8月27日
東京湾・明鐘(みょうがね)のタカラガイとヒラムシ
メダカラ Purpuradusta gracilis japonica
外套膜から覗く紋様が目の玉のように見えるからメダカラ?でしょうか。
ギョウザヒラムシ(仮称)
とても大型のヒラムシ。正式な和名はまだないようです。
オミナエシダカラ 女郎花宝(チチカケナシジダカラ) Erosaria boivinii
キヌシタダミ Ethminolia stearnsii
この貝はとても変わっていて、尻尾のような身体をスクリューのように高速回転し、ぴゅ~~~~っ!と水中を飛びます。その様子が、ちょうどネズミ花火のようです。
クルマガイ Architectonica trochlearis
カタツムリのような渦巻き。
特徴的な触覚ですね。
2009年8月26日
ハナオトメウミウシ 明鐘 Dermatobranchus ornatus
東京湾・明鐘岬で観察したハナオトメウミウシの一部。
あまりに大きいサイズなので、105mmマクロレンズの画角に入りきらない。
思い切って、一部分だけを撮影してみました。豊かな水質なんですね。
ウミウシのサイズが、他の地域と比べて大きいです。
2009年8月25日
ナギサノツユ Oxynoe viridis 東京湾 明鐘 ダイビング
東京湾 明鐘岬(みょうがねみさき)。
千葉県保田にあるダイビングポイントです。
ここは、ウミウシがとても豊富なダイビングポイントで、一部のマニアにはとても有名な場所。
このナギサノツユ。
ようやくここ、明鐘で観察する事が出来ました。
ミツイラメリウミウシ Diaphorodoris mitsuii 明鐘
ミツイアラメリウミウシは、大瀬崎やその他のダイビングポイントでも、良く見ることができるウミウシです。
ですが、今まで私が見たことがるのは、いずれも黄色い色をした固体ばかりでした。
この白い固体も、普通種なのですが、なぜか、今まで観たことがなかったのです。
2009年8月24日
2009年8月23日
ツノザヤウミウシ Thecacera picta 大瀬崎ナイトダイビング
ツノザヤウミウシとミズタマウミウシってそっくりですよね。
このツノザヤウミウシもミズタマと同様にケコムシ類を捕食します。
本来はもっと南の海のウミウシなのですが、船の船底についたコケムシを捕食し、繁殖している内に、卵と共に世界中に広がったようです。
ロウソクエビ Hyashidonus japonica 大瀬崎 湾内
今回、大瀬崎の湾内で久しぶりにナイトダイビングをしました。
大瀬崎のナイトダイビングで、あまり知られていない面白生物が、これ。
ロウソクエビです。
なぜ、ロウソクエビという名前がついたのか、その理由は、このエビ、頭から砂地に突っ込み、尻尾だけを出してぱたぱたするそうで、その様子が蝋燭のようであると・・・。
ええっ!?ほんとに?是非見てみたい。
残念ながら今回は、どれも逆立ちしてはおらず、砂地をちょこちょこと這い回っていました。
何のために逆立ちするのか?是非その真相を知るためにも観察してみたいものです。
2009年8月22日
2009年8月21日
シマウシノシタ Zebrias zebrinus 大瀬崎ナイトダイビング
フランス料理では脂身が少なく、癖がないために好まれる魚ですが、和食の世界ではほとんど使われないために、名前を知っている人が少ない魚。
牛の舌(タン)のようにべろーん、という形と、ざらざら感があるのでウシノシタという名前がついたものと思われます。
でも、こうしてみると眼はとてもかわいいですね。
目の前にゴカイが丸まっていますが、食べるかな?
と思ってみていましたが、砂に潜ってしまいました。
2009年8月20日
イバラカンザシ Spirobranchus giganteus 大瀬崎 湾内
湾内の浅い場所、瓦礫場にはイバラカンザシや、オオナガレカンザシのようなゴカイの仲間が観察できます。
ダイバーになりたての頃、とても美しいイバラカンザシの鰓を眺めたくて、近寄っては、引っ込ませてしまう・・・。そこそこ中性浮力が保てるようにならないとじっくり観察できない生物ですね。
そんな、ビギナーだった若い頃を思い出させる生き物なんです。
2009年8月19日
2009年8月18日
キンセンイシモチのハッチアウト Apogon cf. properuptus 大瀬崎
この日のナイトダイビングはとてもエキサイティングでした。
キンセンイシモチの雄が卵を銜えてうろうろ。
きっと、つい先ほど産み落とされた卵を銜えているのでしょう。
ハッチアウト(孵化の瞬間)も目撃する事が出来ました。しかし、撮影はできませんでしたが・・・こういうシーンはビデオじゃないと撮れませんねぇ。
ハチ Apistus carinatus 大瀬崎 湾内でのナイトダイビング
大瀬崎でのナイトダイビングではポピュラーな魚。
すぐに砂にもぐるのですが、その姿か結構かわいいので見ごたえがあります。
でも、注意!
このハチの背びれには猛毒があります。決して触ろうとしないでください。
泳ぐのもとても早く、水底をグライダーのように飛ぶように泳ぎます。刺されない為には、近寄らずに観察する事です。
マダイ Pagrus major 大瀬崎 湾内 ダイビング
日本人には最もなじみが深い魚と思われますが、関東から西日本の太平洋岸が中心に水揚げされているようです。こうして写真に撮影してみると、とてもメタリックで美しい魚だと思います。
マダイの寿命はなんと30年にもなるそうですが、中には50年という記録もあるそうで、1mを超える巨大なマダイも捕獲されているそうです。
2009年8月17日
ツルガチゴミノウミウシ Favorinus tsuruganus 大瀬崎ナイトダイビング
大瀬崎でのナイトダイビングで観察したツルガチゴミノウミウシです。
ミカドウミウシの卵を捕食して、その上に自分の卵を産むという、とんでもないヤツ。
左隅にウミウシの卵が写っていますが、食べちゃうのでしょうか?
ハナオトメウミウシ 大瀬崎 湾内 Dermatobranchus ornatus
大瀬崎のハナオトメウミウシは、他の地域で見るものより大きい気がします。
また、背中の模様がオレンジ色の玉になっていますが、他の地域では、オレンジ色の中心に白く抜けていて、ちょうど丸を描いたような模様のものが多い気がします。
ムカデメリベ Melibe viridis 大瀬崎 湾内
水温が上がってきたせいか、メリベウミウシ科が出没してきました。
メリベの仲間は、10cm程度の大きさから、なんと40~50cmまで伸張することができます。
その理由は、この大きな口で、海水ごと獲物を摂取する為です。
でぶでぶ、水太りのメリベも見ごたえがあります。
2009年8月16日
イソウミウシ Rostanga orientalis 大瀬崎 湾内
湾内でのナイトダイビングで、マンボウ桟橋側のケーソンで観察しました。
初めて見たのですが、ちょっと見はカイメンに似ていて、ウミウシなのか良く分かりませんでした。
ダイビングハウスマンボウのエースガイドY君にイソウミウシだと、教えてもらったのですが・・・う~ん。
次はもっとうまく撮影したいです。
2009年8月15日
フジナミウミウシ Chromodoris fidelis 大瀬崎 先端
ダイビングに向かう前日に、大瀬崎に、なんとフジナミウミウシが発見されたという情報を聞きました。
フジナミウミウシは、インド、西太平洋熱帯域が中心の生息地で、伊豆半島でも過去発見されているものの、常に見られるものではなく、特に大瀬崎では珍しい種類になります。
大瀬崎で発見されたという情報を聞きつけて、ダイビングハウスマンボウのエースガイドY君に探索を依頼したところ、なんと一発で発見。
さすがです。プロガイド魂を見せてもらいました。
いや~~感動しました。
・・・Y君、次はオニイトマキエイよろしくです(笑
このフジナミウミウシ。柄が、NTTドコモの「imode」のマークに似ているということから、imode(アイモード)ウミウシと呼ばれる事もあります。もちろん通称です。
にゅ~~~っと・・・伸びて・・・
次の岩に乗り移りたい・・・よ・・・
だめだ・・・。へたれ・・・。
もう一度、チャレンジ~~~。
にゅ~~~。
キンギョハナダイ Pseudanthias squamipinnis 大瀬崎 先端
8月も中盤にさしかかり、ようやく水温が25度近くまで上昇してきました。つい2週間ほど前までは、16度程度でしたから、一気に10度近くも水温が上昇した事になります。きっと黒潮が流れ込んできているのでしょう。
水温が上がった事で、キンギョハナダイがとても元気に泳いでいます。鮮やかなオレンジのボディにブルーのアイライン。伊豆の夏がやってきました。
カザリイソギンチャクエビ Periclimenes ornatus 大瀬崎 先端
大瀬崎の先端ポイントには、サンゴイソギンチャク、オオサンゴイソギンチャクの群生する場所があります。潮通しが良く、日光が良くあたる場所なのでしょう。
そしてその群生するイソギンチャクのなかでも、大きな固体を探してみると、このカザリイソギンチャクエビを見つけることが出来ます。
このカザリイソギンチャクエビ、とても逃げ足が速いですし、イソギンチャクの触手が邪魔をするので撮影が難しい生物です。
この写真は、ダイビングハウスマンボウのエースガイドY君の協力の下、撮影しました。
アワシマオトメウミウシ Dermatobranchus albopunctulatus 大瀬崎
新種の生物を研究する為に標本を採取した場所の事を模式産地(もしきさんち)といいます。
このアワシマオトメウミウシの模式産地は、静岡県沼津市淡島であることから、アワシマオトメウミウシの名前がつけられました。
コマチガニ Harrovia japonica 大瀬崎 先端
大瀬崎 先端ポイント。
潮通しが良い、このポイントには、沢山の海洋生物が生息していますが、ウミシダの付け根に共生しているのがこの「コマチガニ」です。出来るだけ大きなウミシダを見つけるのがコツ。その大きなウミシダをひっくり返すと、このコマチガニが生息している可能性が高いようです。
しかし、このコマチガニ。
見つけることが出来てもとても素早く隠れてしまいます。無理やり引き剥がすと、ウミシダが折れてしまい事があるので、バディ同士で連携して撮影しないとなかなか撮影できません。
この写真は、ダイビングハウスマンボウのエースガイドY君に見つけてもらったコマチガニです。
2009年8月13日
2009年8月12日
2009年8月11日
アオウミウシに擬態するヒラムシ Polycladida 明鐘岬
ヒラムシという生物がいます。
このヒラムシ、ウミウシに擬態するんです。
この写真はアオウミウシに擬態したヒラムシです。
アオウミウシそっくりですが、鰓がありません。
後日、ヒラムシを研究されている方に「エウリレプタ科のフチアナヒラムシ属の一種」であると教えていただきました。文楽亭さん、ありがとうございました。ヒラムシにぐっと興味が沸いてきました。
2009年8月10日
サメジマオトメウミウシ Dermatobranchus striatellus 明鐘岬
サメジマオトメウミウシ。10mmくらいの大きさで相模湾を代表するウミウシです。
昭和天皇裕仁が葉山御用邸でのご研究により和名をお付けになられたウミウシです。
サメジマの意味は鮫島をさしており、当ブログにも度々ご紹介してきた、東京湾と鮫、鮫洲地名との係わり合いを連想させます。
2009年8月 9日
クロマルケボリ Primovula panthera 千葉県保田海岸 明鐘岬
千葉県三保海岸の明鐘岬(みょうがねみさき)といえば、観察できるウミウシが数百種類にも及ぶというウミウシ天国のダイビングポイントです。
この明鐘で現地サービスをされている「パロパロアクアテック」主宰の魚地司郎さんによって、このクロマルケボリは発見されました。
まだまだ新種生物が発見される東京湾の海。
素晴らしい自然環境がここにあります。
2009年8月 8日
2009年8月 7日
志津川(宮城県南三陸町)のダイビング 面白い生物達
志津川の海にはヤドカリの仲間がたくさんいました。
あっちにも、こっちにも・・・
コツブムシというらしい。
たくさんいました。
ヨコエビちゃん。
これはなんだろう?何かの卵?
ヒモムシ。にゅる~~~。
2009年8月 6日
2009年8月 5日
2009年8月 4日
ジンドウイカの卵塊 Loliolus Nipponololigo japonica 志津川 ダイビング
宮城県南三陸町の志津川。
通称「青島」と呼ばれる沖の島の内側でダイビングをします。
北の根というポイントで撮影した、ジンドウイカの卵。
ピクピク、クルクル回ったり、茶色やオレンジの色素が大きくなったり、小さくなったり。
2009年8月 2日
クチバシカジカ Grunt sculpin 志津川 グラントスカルピン
志津川といえば、ダンゴウオの他に、ダイビングサービスの店名にもなっているクチバシカジカ(グラントスカルピン Grunt sculpin)が有名です。
シーズンとしては水温が暖かくなる、秋頃がいいようです。
グラントスカルピンの佐藤長明さん、凡子さんが、苦労して探してくださいました。
初めて見ることができました。
ガイド魂に感激です!
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