2011年11月アーカイブ

2011年11月30日

ツツイシミノウミウシ Babakina indopacifica

ツツイシミノウミウシ Babakina indopacifica



大瀬崎で友人とばったり遭遇。

私はいつも一人なので、ナイトダイビングをあきらめていたのですが、その友人にお願いしたところ、快諾いただきました!


うれし~~~い!

久しぶりのナイトダイビング。


エビカニ系をわんさか観察した後で、安全停止中に友人が見つけてくれたウミウシ。


よく見ると、これはもしや・・・。

図鑑で見るとやはりツツイシミノウミウシでした。


眼がぱっちり!

かわいいですよね!



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アカスジカクレエビ Periclimenes psamathe

アカスジカクレエビ Periclimenes psamathe



ナイトダイビングではエビカニ系がいっぱい!

楽しいですねぇ~



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2011年11月29日

ムチカラマツエビ Pontonides sp.

ムチカラマツエビ Pontonides sp.



大瀬崎 湾内のとあるポイント。

ここにはたくさんのムチカラマツが群生しています。

その中で、最も太くて長いムチカラマツを丁寧に観察すると、たくさんの生物を発見することができます。


特に夜間、砂を巻き上げないように静かに近づいて、ライトを当ててやると・・・

このムチカラマツエビの目がキラリと光るんです。



  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Pontonides sp.
  • 標準和名: ムチカラマツエビ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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ナガハナダイ Pseudanthias elongatus

ナガハナダイ Pseudanthias elongatus



婚姻色が出ていないオスのナガハナダイです。

婚姻色が出るとこのような色になります。



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2011年11月28日

ダテハゼ Amblyeleotris japonica

ダテハゼ Amblyeleotris japonica



大瀬崎では一般的な共生ハゼ。


しかし、よく見るとどうも・・・?


日本のハゼ―決定版」には、ダテハゼの説明として以下のように書かれています。

特徴:ダテハゼの第1背鰭は鳥帽子型で・・・


この写真を見ると、第1背鰭は鳥帽子型ではなく、半円形をしています。

この半円形の背鰭は、ミナミダテハゼの特徴なのですが、この写真の子は、ミナミダテハゼの特徴である赤い斑紋がありません。

このブログに過去に掲載した、ダテハゼの写真を見ると、やはり鳥帽子型ではなくて、半円形のものがほとんどでした。


う~~~ん・・・?

なんか、ダテハゼに嵌りそうな予感(笑)



  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Amblyeleotris japonica
  • 標準和名: ダテハゼ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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フタイロハナゴイ Pseudanthias bicolor

フタイロハナゴイ Pseudanthias bicolor



何度見ても飽きない美しさです。

まるで暗闇の中でブルーのネオンが怪しく光っているような・・・

そんな妖艶さを感じます。


大瀬崎の岬の先端、水深40m前後の世界は特別な空間。

太陽の光がぎりぎり届く、地上と深海との境目です。



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2011年11月27日

ハタタテハゼ Nemateleotris magnifica

ハタタテハゼ Nemateleotris magnifica



南の島に行けば、ごく普通に見られるハタタテハゼ。

しかし、大瀬崎ではとっても貴重な魚です。


岬の先端、水深21mにたった一匹。


沖縄あたりのハタタテハゼに比べると色がくすんでいたり、どことなく怖い顔・・・


きっと、ストレス抱えてるんでしょうね・・・。

同情しちゃうなぁ。



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2011年11月25日

クマノミ Amphiprion clarkii

クマノミ Amphiprion clarkii



もう11月も終わろうという季節。

まだ水温は21度ですが、この小さなクマノミは寒そうです。


頑張ってほしいなぁ。

元気で冬を越しておくれ!



  • 観察地: 大瀬崎,岬の先端
  • 学名: Amphiprion clarkii
  • 標準和名: クマノミ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM (SubSee SS-10)
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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コガシラベラ Thalassoma amblycephalum

コガシラベラ Thalassoma amblycephalum



このコガシラベラって魚、見たことありますか?


大瀬崎の岬の先端でたまに見かけますが、ベラに興味を持つ方が少ないせいか、目立たない存在です。

・・・というか、記憶に残らない魚といったほうがいいかも?


しかも、中層をパタパタと泳ぎ、一瞬も止まることがないのでとても撮影が難しいさかなです。

もっと可愛く撮影できたらなぁ・・・。



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アカオビハナダイ Pseudanthias rubrizonatus

アカオビハナダイ Pseudanthias rubrizonatus



アカオビハナダイの幼魚です。

とても美しい魚です。

一見、地味なようですが、深い水深で出会うと、まるで妖精を見つけたかのような興奮を覚えます。



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クロダイ Acanthopagrus schlegeli

クロダイ Acanthopagrus schlegeli



巨大なクロダイです。


このクロダイ。

僕がゼブラハゼに翻弄されているのを横目に、気持ちよさそうにクリーニングされていました。



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2011年11月24日

ワカヨウジ Trachyrhamphus bicoarctatus

ワカヨウジ Trachyrhamphus bicoarctatus



ワカヨウジ(Trachyrhamphus bicoarctatus)です。


とっても小さい子。

最近新調した、SubSee SS-10 クローズアップレンズを使って撮影してみました。


高倍率なので、ものすごく難しい。

しかもこの子は、ちょろちょろとよく動くんです。

でも、鰓や鰭の様子が良く分かっていい感じです。


カメラのほうを凝視してる様子がとてもかわいいですね。




  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Trachyrhamphus bicoarctatus
  • 標準和名: ワカヨウジ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM (SubSee SS-10クローズアップレンズ)
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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ウツボ Gymnothorax kidako

ウツボ Gymnothorax kidako



大瀬崎湾内のマンボウ桟橋付近にある第二漁礁。

中をのぞいてみたら、ウツボが鎌首を上げていました。

迫力ありますね。



  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Gymnothorax kidako
  • 標準和名: ウツボ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月23日

ナガハナダイ Pseudanthias elongatus

ナガハナダイ Pseudanthias elongatus



大瀬崎の岬の先端。


シロオビハナダイが出ているというので、この日は合計3本もこのポイントに潜ってしまいました。

普通の場所なら、どうってこともないのですが、水深が35m~40mの場所。

しかも単独でのダイビングですから緊張します。


だれかバディつきあって~!





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アオウミウシ Hypselodoris festiva

アオウミウシ Hypselodoris festiva



最近、ウミウシの写真が少ない・・・とのご意見もあるので、アオウミウシ。


定番ですが、一番好きなウミウシです。



  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Hypselodoris festiva
  • 標準和名: アオウミウシ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月22日

イトマンクロユリハゼ Ptereleotris microlepis

イトマンクロユリハゼ Ptereleotris microlepis



ゼブラハゼを追いかけている最中、イトマンクロユリハゼが混泳しているのに気が付きました。


このイトマンクロユリハゼ。

ヒメユリハゼにとてもよく似ているのですが、簡単に見分ける方法があります。


ヒメユリハゼは、背びれが二つに分かれていないのですが、イトマンクロユリハゼはこの写真のように二つに分裂していることで見分けられます。



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2011年11月20日

ゼブラハゼ Ptereleotris zebra

ゼブラハゼ Ptereleotris zebra



特に南の島に遊びに行ったわけではありません。


いつもの大瀬崎の岬の先端です。


毎年、秋になると季節来遊漁がこの先端に住み着くのですが、今年のゼブラハゼは、6~7匹の集団で住み着いています。

しかも水深1.6m。

フィンを脱着するような浅場です。


このゼブラハゼ。

撮影が極めて難しい被写体です。


浅いから体を安定させるのが難しい上に、1mより近くに寄れることは稀で、いつもこちらが近寄っただけ離れていきます。

そして、追いかけているうちに、砂を巻き上げてしまい、ベラの大群に襲われてあっけなく巻かれてしまいます。


この日、決心して、1時間以上も水深1.6mで粘ってしまいました。



  • 観察地: 大瀬崎,岬の先端
  • 学名: Ptereleotris zebra
  • 標準和名: ゼブラハゼ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月19日

シロメバル Sebastes cheni

シロメバル Sebastes cheni


シロメバルの求愛行動(ディスプレイ)です。

なんと、メスの鼻先にオスが肛門を近づけ、放尿することで求愛します。

彼ら特有のディスプレイ(動物の求愛行動)です。

この写真では、左に映っているのがオス。

右側がメスです。


メスは、ちょっと嫌がっている様子でした(笑)





  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Sebastes cheni
  • 標準和名: シロメバル
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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ヤカタガイ Hydatina albocincta

ヤカタガイ Hydatina albocincta



大瀬崎では見かけることがそれほど多くないヤカタガイ

なんと、キタマクラ(Canthigaster rivulataが砂地から掘り出してしまい、食べ始めてしまいました。

どうしよう・・・。

かわいそうだけど、見てるしかありません。



  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Hydatina albocincta
  • 標準和名: ヤカタガイ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月18日

オニオコゼ Inimicus japonicus

オニオコゼ Inimicus japonicus



最近、オニオコゼをよく目にするようになってきました。


オニカサゴよりもごつい顔。

しかも地味な色合いで、砂地に潜っていると気づかずに触ってしまう可能性も高い。

でも、背びれには強烈な猛毒を持つ棘があるので注意すべし。



  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Inimicus japonicus
  • 標準和名: オニオコゼ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月17日

ゴンズイ 権瑞 Plotosus japonicus

ゴンズイ 権瑞 Plotosus japonicus



ゴンズイの群れです。

ゴンズイ玉と呼ばれます。

集団で行動します。

大きい集団の時には数メートルの玉になっているのを目撃したことがあります。

胸鰭や背びれに強烈な毒腺があるので、大きなゴンズイ玉をみると、正直いってびびっちゃいますね。



  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Plotosus japonicus
  • 標準和名: ゴンズイ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月16日

ヒレナガネジリンボウ Stonogobiops nematodes

ヒレナガネジリンボウ Stonogobiops nematodes



ヒレナガネジリンボウの親子?

大小、2匹のヒレナガネジリンボウが同居していました。

ニシキテッポウエビ(Alpheus rapax)も2匹。

ゴージャスな家ですね。



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2011年11月15日

ブリ 鰤 Seriola quinqueradiata

ブリ 鰤 Seriola quinqueradiata



西伊豆では11月でも水温が20度以上もあって、海中は一年中で最も華やかな季節になります。


大瀬崎の岬の先端で安全停止中に、ブリ(大きさからいうとイナダかな?)の群れに取り囲まれ、すごい勢いでカタクチイワシにアタックしていました。



  • 観察地: 大瀬崎,岬の先端
  • 学名: Seriola quinqueradiata
  • 標準和名: ブリ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月14日

ヒカリボヤ Pyrosoma atlanticum

ヒカリボヤ Pyrosoma atlanticum



深層海流の上昇によって、深海から大量のクラゲやその他の動物が大瀬崎に集まってきました。

ヒカリボヤは、ホヤという名前が付けられていますが、全く関係がなく、タリア綱 (Thaliacea) に属する尾索動物の一種だそうです。


このヒカリボヤは、多数の個虫が集まってコロニーを作っている不思議な生き物です。

海の表層近くを浮遊生活しているといわれていますが、発光する特徴を持っていることから、本来は深海に棲む生物ではないかと考えています(自説)。

クラゲやヒカリボヤは、フグ科の魚たちにとっては好物の食べ物。さっそく、カワハギに突っつかれていました。



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2011年11月13日

ミネミズエビ Miopontonia yongei

ミネミズエビ Miopontonia yongei



大瀬崎湾内のとある場所。

ムチカラマツの林に行くと、このミネミズエビを観察することができます。


今週は、大瀬崎全体が深層海流の上昇によって?なのか、数千、いや数万・・・それ以上かという数のクラゲに覆われていました。

その深層海流に乗ってか、リュウグウノツカイが出没したり、ミズウオが出没したりと話題に事欠かない、熱い週末でした。


しかし、リュウグウノツカイ・・・ゲットできず、がっかり・・・。


いつものこの場所に沈んで、マクロ遊びをしていたのでした。

このミネミズエビを撮影して、ストロボをたいていると、なぜかマトウダイが寄ってきます。

面白い場所です。



  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Miopontonia yongei
  • 標準和名: ミネミズエビ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月11日

アカスジカクレエビ Periclimenea psamathe

アカスジカクレエビ Periclimenea psamathe



先日は、東京湾明鐘岬のアカスジカクレエビをご紹介しましたが、この写真は西伊豆・大瀬崎のアカスジカクレエビです。



アカスジカクレエビ Periclimenea psamathe



金赤の模様がとてもきれいですね。



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2011年11月10日

アキノハマカクレエビ Ancylomenes tenuirostris (Bruce, 1990)

ナデシコカクレエビ Periclimenes sarasvati



先日、東京湾明鐘岬のパロパロアクアティックさんで、エビ・カニガイドブック〈2〉沖縄・久米島の海から の著者であり、千葉県立中央博物館分館海の博物館研究員で、エビ、カニ、ヤドカリなど、十脚甲殻類の分類学を研究されている、奥野淳兒先生の講演をお聞きする機会に恵まれました。


講演の中で、アカホシカクレエビやニセアカホシカクレエビの見分け方、ホルトハウシ・シュリンプとの違いなど、丁寧に教えていただいた。


・・・はずなのだが!


全然、覚えていない!もっとノートしておくべきだった!!


ということで、この写真の子は、ナデシコカクレエビと思えるのですが・・・。

ハクセンアカホシカクレエビの子供かとも思いましたが、白線がない・・・。

奥野先生~~~。

同定してください。


ちなみに観察した場所は、大瀬崎の岬の先端、水深30mでした。

水温は20度くらいだったと思います。


ナデシコカクレエビの学名・・・sarasvatiは、サラスヴァティー(Sarasvati:सरस्वती)の事なのでしょうか?

芸術、学問などの知を司るヒンドゥー教の女神様。日本では七福神の一柱、弁才天(弁財天)ですよね。

ヴィーナと呼ばれる琵琶に似た弦楽器を持ち、白鳥またはクジャクの上、あるいは蓮華の上に座る姿が有名です。

スナイソギンチャクにつく、このカクレエビの姿・・・。

まさに、弁財天ですねぇ。


※文楽亭さまの同定により、アキノハマカクレエビ Ancylomenes tenuirostris (Bruce, 1990)といたしました。

※この世界、奥が深いですねぇ~~。






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タマガワコヤナギウミウシ Janolus indicus

タマガワコヤナギウミウシ Janolus indicus



タマガワコヤナギウミウシのペアです。

模様がきれいですね。



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2011年11月 9日

ジュッテンイロウミウシ Thorunna australis

ジュッテンイロウミウシ Thorunna australis



とっても美しいウミウシ。

ほんと、ウミウシの色合いって不思議です。

以前も書きましたが、ウミウシの存在する意味って考えさせられます。


過去記事:ウミウシとはいったい何者なのか?





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2011年11月 8日

サキシマミノウミウシ属の一種 Flabellina sp.

サキシマミノウミウシ属の一種  Flabellina sp.



サキシマミノウミウシ属の一種と思われますが、詳細が不明なウミウシです。

体長5mmほど。



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2011年11月 7日

フウライチョウチョウウオ Chaetodon vagabundus

フウライチョウチョウウオ Chaetodon vagabundus



東京湾 明鐘岬の先端。

水深3m付近を勢いよく泳ぐチョウチョウウオを発見。


もしやテングチョチョウウオ!?


・・・と思って撮影しましたが、フウライチョウチョウウオでした。


季節来遊漁のこれらチョウチョウウオは、あと1か月もすると皆、死滅してしまいます。

進化の法則、自然の摂理とは厳しいものですね。



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2011年11月 6日

ホンソメワケベラ Labroides dimidiatus

ホンソメワケベラ Labroides dimidiatus



すべての魚類にとって、なくてはならない存在のクリーナーフィッシュ。

それなのに、ほとんどのダイバーは関心をもたない脇役的存在。


しかも、もともとは「ホソメワケベラ」という名前が標準和名だったのに・・・

いつの間にか読み間違えられ、「ホソメワケベラ」になってしまいました。


実は、この子も季節来遊漁なんです。

あと、1か月もすると死んでしまいます。


目立つようで、目立たない存在なのですが、仲間もたくさんいます。

ほとんどの仲間は南の海にいます。ソメワケベラ、スミツキソメワケベラ、クチベニソメワケベラ、ハワイアン・クリーナー・ラス・・・

南の海では、目立たないけど仲間がたくさんいるんです。


でも、そんな彼らを擬態して、いたずらする奴らもいます。

ニセクロスジギンポってやつが、偽物です。

見た目はホンソメワケベラにそっくりなのですが、よく見ると「目」がギンポ・・・。

×印が目についているんです。

こいつらは、ホンソメワケベラに擬態して他の魚に近づき、寄生虫を食べるふりをして、鱗や皮膚をかじり取るという悪い奴らです。

WANTEDな奴らです。


ニセクロスジギンポのほうが珍しいので、ダイバーにとってはレアだったりします。

全く、切ない世の中ですねぇ。





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オオウミシダトウマキクリムシ Annulobalcis yamamotoi

オオウミシダトウマキクリムシ Annulobalcis yamamotoi


東京湾の浦賀水道の入り口。

熱塩フロントを形成する明鐘岬は、生物多様性に富んだ海域です。


この写真は、オオウミシダトウマキクリムシ(Annulobalcis yamamotoi)という巻貝の仲間です。

とっても美しい巻貝なのですが、なぜか、オオウミシダを住処にしています。

共生なのか、寄生なのか・・・全く不明です。




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アカスジカクレエビ Periclimenea psamathe

アカスジカクレエビ Periclimenea psamathe



エビ・カニガイドブック―伊豆諸島・八丈島の海から や、エビ・カニガイドブック〈2〉沖縄・久米島の海から の著者で有名な、千葉県立中央博物館の研究員をされていらっしゃる、奥野 淳児先生と、千葉県安房郡鋸南町保田 明鐘岬で潜りました。


奥野 淳児先生は、カクレエビやサラサエビの分類学を専門にされていらっしゃる研究者&ダイバーです。

明鐘岬での先生とのダイビングは、これまで数回ありましたが、今回は特別に奥野 淳児先生の専門分野について、その入り口をレクチャーしていただけるという超幸運なイベントです。

開催されたのは、もちろん明鐘岬の守り人、パロパロアクアティックさんです。


奥野 淳児先生の講演は、我々のような無知なダイバーにも非常にわかりやすく、丁寧にこれまでの分類学の遷移や蝦と海老の違い、共生の定義や模式標本(ホロタイプ)についての定義などとても興味深いお話でした。


個人的にとても興味深いと間いたのは、イソギンチャクカクレエビがアカホシカクレエビを擬態しているのではないか・・・とか、クリーナーシュリンプとして知られるいくつかの種は、どうして魚に捕食されないのかなど、極めて身近な話題に興味を持ちました。


ハクセンアカホシカクレエビがスナイソギンチャクに共生する理由は、エビの排出物がイソギンチャクの褐虫藻にとって不可欠な窒素やリンを提供しているからだという説にも関心を持ちました。


この極小のアカスジカクレエビは、どこにでも見られる普通種ですが、共生なのか寄生なのか・・・未だ解明されていない謎を秘めた生物なのです。



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2011年11月 4日

アオヤガラ Fistularia petimba

アオヤガラ Fistularia petimba



ちょっと不思議な感じに撮れたアオヤガラ。

真正面から撮影するのは、ナイトダイビングじゃないと無理です。

しかもアオヤガラにライトを当てないように近寄ってから、赤色のフォーカスライトを使ってピントを合わせます。

ライトなしの真っ暗な海って、結構怖いですよ。



アオヤガラ,Fistularia petimba



こちらは普通に撮った写真です。

細長い体型って難しいですねぇ。




  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Fistularia petimba
  • 標準和名: アオヤガラ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月 2日

マツカサウオ(松笠魚 Monocentris japonica)

マツカサウオ(松笠魚 Monocentris japonica)



大瀬崎 ダイビングハウスマンボウの桟橋下で発見。

極小の幼魚でした。



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2011年11月 1日

マトウダイ Zeus faber

マトウダイ Zeus faber



大瀬崎の湾内。水深28mで観察したマトウダイです。

実はこのマトウダイを撮影した直後に方向を失ってしまったのでした。


大瀬崎の湾内はすり鉢状になっているといわれますが、実際には、すり鉢の底の部分にあたる海底が広く、湾の中央部に向けて小高い山になっているのだそうです。

そのため、この28mラインから先に行くと、まっ平らになってしまい、どちらが岸の方向だったか分からなくなります。

さらに間違って湾の中央部に向けて進んでしまうと、徐々にせりあがってくるので、そちらが岸の方向だと勘違いしてしまいます。

なのでナチュラルナビゲーションだけではとても危険な場所。

コンパスが頼りです。

しかも行って帰ってくるような直線的なダイビングでしたら、コンパスも180度反対方向に戻ってくれば良いのですが、大抵はぐるぐると散策しますから、その度ごとに角度を計算しておく必要があります。


この時も、このマトウダイが、クロサギを捕食しようとして追跡しているのを発見し、追っかけてしまったのが原因でした。

気が付いたら全く見覚えのない場所。

360度、どちらを見てもマッタイラな砂浜。

水深が深いために太陽光もどちらから指しているのかよくわかりませんでした。


何にも目印がない砂地。

正直申し上げてとても危険です。

セルフダイビングをしている方は経験があるかと思いますが、ふとした瞬間に突然、不安感に襲われ、一気に心拍数が上がり、パニック寸前に追い込まれることがあります。


「おや?ここはどこ?」と疑問に思ったら、直ちに今たどってきたルートを逆行すべきです。


数十秒後には過呼吸状態に追い込まれることがあります。

もう四半世紀もダイビングをしていてもこういうことがあります。

ちなみにあくまで参考までに申し上げますが、パニックになりかけるときには、以下の要因が重なった場合が最も危険です。


ダイビング中、突然パニックに襲われる状況とは?

  • 水温が冷たいと感じる
  • 目印のない場所や見覚えのない場所にいる
  • 特に変わった生物も発見できず数分以上、連続的に泳いでいる
  • DECOが気になる


上記のような条件が重なっているときに、「あれ?」と思った瞬間に心拍数が急上昇していきます。

不思議なことに体調がいいとか、悪いとかは関係ないようです。

もちろん体調が悪いのにダイビングをすること自体が論外です。

これもあくまで参考ですが、もし、そうなった場合、私の場合は次のようなことを心がけています。


もしパニックになりかけた時にどうするか?

  • レギュレータに手を添えて一回一回の呼吸数を整える(苦しくてレギュレータを外してしまいたい衝動を防ぐため)。
  • 数十秒その場にとどまり、血中酸素を高めるために深呼吸を繰り返します。
  • 目をつぶり、心を落ち着けます。
  • コンパスを確認します。
  • 一気に10mよりも浅い場所まで手を使って這い上がります(フィンだけでは、また過呼吸に戻る場合がある)。
  • ダイコンを見て安全停止時間を確認します。


初めての場所でのセルフダイビングは絶対にしないこと。

コンパスナビゲーションに不安があるダイバーは絶対にガイドを雇うこと。

無理のないダイビング計画を心がけましょう。




  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Zeus faber
  • 標準和名: マトウダイ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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