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2011年11月 6日
ホンソメワケベラ Labroides dimidiatus
すべての魚類にとって、なくてはならない存在のクリーナーフィッシュ。
それなのに、ほとんどのダイバーは関心をもたない脇役的存在。
しかも、もともとは「ホソソメワケベラ」という名前が標準和名だったのに・・・
いつの間にか読み間違えられ、「ホンソメワケベラ」になってしまいました。
実は、この子も季節来遊漁なんです。
あと、1か月もすると死んでしまいます。
目立つようで、目立たない存在なのですが、仲間もたくさんいます。
ほとんどの仲間は南の海にいます。ソメワケベラ、スミツキソメワケベラ、クチベニソメワケベラ、ハワイアン・クリーナー・ラス・・・
南の海では、目立たないけど仲間がたくさんいるんです。
でも、そんな彼らを擬態して、いたずらする奴らもいます。
ニセクロスジギンポってやつが、偽物です。
見た目はホンソメワケベラにそっくりなのですが、よく見ると「目」がギンポ・・・。
×印が目についているんです。
こいつらは、ホンソメワケベラに擬態して他の魚に近づき、寄生虫を食べるふりをして、鱗や皮膚をかじり取るという悪い奴らです。
WANTEDな奴らです。
ニセクロスジギンポのほうが珍しいので、ダイバーにとってはレアだったりします。
全く、切ない世の中ですねぇ。
- 観察地: 東京湾,明鐘
- 学名: Labroides dimidiatus
- 標準和名: ホンソメワケベラ
- 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
- 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
- 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
- 現地サービス: パロパロアクアティック
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