東京湾・明鐘ダイビング
Tritonia festiva シロホクヨウウミウシ - 2010.02.02
ミレニアムマツカサウミウシ Doto sp. - 2010.02.01
明鐘湾内のある場所に特定的に生息しているミレニアムマツカサウミウシ。
近くには珍しいホリミノウミウシの一種の群落もあり、特別なエリアになっている。
この写真は、ミレニアムマツカサウミウシの卵塊が産み付けられているエリアで撮影した、ミレニアムマツカサウミウシ2固体の密会風景である。
密会かどうか走らないが(笑)、そんな風に見えてしまうのだ。
ゼリー状の半透明の蓑に包まれている白い果粒状の物体は、クロガヤから抽出された毒素が蓄えられているのだろうか。
毒々しさとは裏腹に、光を当てると怪しげに美しく光っていた。
ホリミノウミウシの一種 Eubranchus sp. - 2010.02.01
このウミウシも珍しい種類である。もちろんまだ標準和名がつけられていない。
明鐘岬の湾内のとある場所にあるクロガヤ(Lytocarpia niger)に固定的に生息している。
近くにはやはり最近になって名が知られるようになった「ミレニアムマツカサウミウシ」が生息しており、この1m四方の限られたエリア内で生息しているのだ。
東京湾のダンゴウオ Lethotremus awae - 2010.02.01
東京湾のダンゴウオは巨大だった。
3cm以上の大きさだろうか。
志津川の海では通年見られるダンゴウオだが、東京湾ではもちろんこの時期にしか発見されていない。
もしかするといないのではなく、深い水深の場所に隠れていて目に付かないだけかもしれない。
水温が下がってくると浅場に出没する。
恐らく産卵活動のためなのだろう。
この広い海の海草の中で身を隠している彼らは、どうやってパートナーを見つけるのだろうか。
カップルでいるシーンを見てみたいものだ。
ニシキツバメガイ Chelidonura hirundinina - 2010.02.01
先日報告したアユカワウミコチョウに引き続き、明鐘岬の特殊性を裏付ける生物がこれ。
ニシキツバメガイである。
アユカワウミコチョウが発見された場所からごく近くで、明鐘パロパロアクアティックのスーパーガイド「AKEMIさん」が発見した。
狂喜乱舞とはこのことで、この1本のダイビングでアユカワ+ニシキツバメの両横綱をGETしてしまったのである。
「INDO-PACIFIC NUDIBRANCHS AND SEA SLUGS (Terrence M. Gosliner, David W. Behrens, and Angel Valdes)」のP46に解説が書かれているが、顔の正面に「T-shaped Marking」があることが特徴となっている。
別のカットから切り出したニシキツバメガイのT-shaped marking。
髭が生えている・・・
プランクトンの幼生が目の前にいるが、はたして食べるのだろうか?
ちなみにこのニシキツバメガイ。体長は4mmほどの大きさである。
とてもじゃないが、水中でこんなに大きな画像を観察することはできない。