904ハゼ写真集の最近のブログ記事

2012年1月10日

ミジンベニハゼ Lubricogobius exiguus

ミジンベニハゼ Lubricogobius exiguus



巻貝を住処にしたミジンベニハゼのペアです。

このミジンベニハゼには思いがいっぱい・・・。

ここでは理由があってご説明できないのですが、ようやく撮影しました・・・って感じです。


比較的浅い場所にこのミジンベニハゼの棲家はあるものですから、ここにはビギナーダイバーさんがたくさん訪れます。

ビギナーの方々には、もっと大瀬崎の自然を知っていただき、楽しんでいただきたいので、たくさん観察していただきたいのですが、是非守っていただきたい注意点があります。

自然を自然のままに残し、我々ダイバーが破壊者にならないために絶対に守らなければならないマナーです。

ここでビギナーダイバーといっているのは、経験した潜水本数が少ない方のことを指しているのではなく、十分な「中性浮力のスキル」を身に着けていないダイバーの事を指しております。何千本という経験を持ちながらも中性浮力が十分にできず(あるいはできるのにしない?)、砂煙を巻き上げている「ビギナーダイバー」をよく見かけます。


海で遊ぶための最低限のマナー

  1. 水底から数十センチ以上、できれば1メートルは体を浮かしてからフィンキックしましょう。そうすれば、砂を巻き上げてしまい、小さくて繊細なハゼたちの棲家を壊してしまうような事はありません。コツをつかむために中性浮力の練習を十分行いましょう。中性浮力のスキルに自信がないうちは、無理に海洋生物に近づこうとはせず、少し離れた場所から観察しましょう。
  2. 水中では、いつも周囲に気を配る必要があります。自分が泳いできた軌跡を確認し、砂を巻き上げていないか注意しましょう。また、ソフトコーラルを無意識のうちにキックしてしまい、傷つけてしまう場合が考えられます。十分な中性浮力のスキルが身につくまでは、ソフトコーラルに近づくべきではありません。中性浮力のトレーニングは、意識的に練習をすればすぐに身に着けられる技術です。十分トレーニングしてから生物観察をしましょう。
  3. ドルフィンキックの真似をして、濛々と砂煙を巻き上げているダイバーがいます。海の中はプールではありません。我々人間は、海洋生物の世界を汚す権利を持っていません。正しいフィンキックとは、海の自然を破壊しない方法で、安全に、なおかつ姿勢を安定させることができるフィンキックの事です。フィンキックの練習は海の中でするべきではなく、プールで行いましょう。
  4. 特に珍しい海洋生物を撮影する場合、独り占めするのはマナー違反です。撮影しながらも周囲に気を配り、どなたか別のダイバーが待っていないか確認し、もし待っている場合には、撮影対象を譲り合いましょう。
  5. 逆に撮影中のダイバーに近寄って、対象物を覗き込もうとする方がいます。特に都市型ショップのインストラクターにありがちな行動です。ご自分のお客様に見せてあげたい気持ちはわかりますが、撮影の邪魔になるような行為をするなんて、あまりに乱暴なのではないでしょうか。プロダイバーとしてとっても恥ずかしい行為です。プロとしての誇りを持って、初心者の方々の見本となるようなダイバーとなってください。

最近、大瀬崎湾内、岬の先端、外海の自然環境が急激に悪化しているように思えます。

釣り人が残していくゴミもますますひどくなり、海底に張り廻った釣りのテグス、釣り糸、釣り針、ルアー、エギ(アオリイカを釣るための疑似餌)など・・・海の中はまるでゴミ箱のようになってしまっています。

余った撒き餌を海に捨てたり、弁当のゴミやペットボトルなど・・・ひどいものです。

少なくとも我々ダイバーには、そのような自然環境を無視した行為は行ってほしくないのです。
マナーが悪ければ、必ず事故につながります。

そして事故が多発すれば、この海で潜ることすらも許されなくなってしまうなど、最悪の事態につながる事も考えられます。

これらの問題について、大瀬崎現地のプロガイドの方々は、痛いほど感じられていることでしょう。
大瀬崎に通われる都市型ショップのインストラクターの方、ガイドの方々にも是非、大瀬崎の現状をご理解いただき、お客様やビギナーダイバーの方々を指導していただければと思います。


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2011年12月25日

ハタタテハゼ Nemateleotris magnifica

ハタタテハゼ Nemateleotris magnifica



2011年12月23日。


年末も差し迫った師走というのに、大瀬崎の水温は20度。

透視度は15mを軽く超えていました。

黒潮が流入したことによって急激に水温が上昇したものと思えます。


季節来遊漁のハタタテハゼも元気に泳いでいました。

1月になっても元気で泳いでいてほしいですね。



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2011年12月14日

ハナハゼ Ptereleotris hanae

ハナハゼ Ptereleotris hanae



やばいですねぇ。

東京湾 明鐘岬のハナハゼは、ダイバーが近寄ってもほとんど逃げません。

かなり近距離まで近寄れるかも・・・。

こりゃ、どこまで寄れるか試してみたくなります。


とはいっても、頭のドアップとかは無理ですけどね(汗;


ところで、この写真見て気が付くことありませんか?


・・・そう!


ツリ目じゃないですかぁああああ!


大瀬崎で寒さに耐えながらも頑張っているハタタテハゼと同じ、ツリ目&怖い顔!

面白いですねぇ~。


大方 洋二先生の日本の海水魚によると、ハナハゼは千葉県以南に生息していると書かれていますから、ここ、千葉県鋸南町の明鐘岬は、北限に近いのでしょうね。

寒くなると、ハゼはツリ目になる!?

研究されている専門家の方のご意見をお聞きしたいものです。


P.S. もしかして、近くまで寄れるのは、寒さで麻痺しているせいなのかな??





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2011年12月 9日

ダテハゼ Amblyeleotris japonica

ダテハゼ Amblyeleotris japonica



ダテハゼってほとんどの伊豆ダイバーはスルーしちゃう。

可愛そうなハゼなんですよね。


このハゼに興味を持つのは、かなりのマニア・・・というか変態?・・・(笑。


でも、このダテハゼ。

写真撮影してみると、どうでしょう。

この美しさ!


薄っすらとゴールドのラメに縁取りされた頬。

ターコイズブルーが美しい背鰭。

そして虹色に輝く胸鰭・・・。

素晴らしい!



ダテハゼ Amblyeleotris japonica



そして、この背筋をピンと張りつめた姿勢。

まるで禅の道を究めようとする女流弓道家を見ているような・・・。

そんな気持ちにさせます。

最近、弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)なんて本を読んだので、特にそう感じてしまうのでしょうか?



ダテハゼ Amblyeleotris japonica



すらっとしたボディがとってもセクシー。

そんな風に考えるのって、私だけかなぁ・・・(笑。



ダテハゼ Amblyeleotris japonica



ニシキテッポウエビ(Alpheus rapax)との共生写真。


テッポウエビの巣穴はとても広く、2畳間ほどもあるそうな・・・。

4畳半に住んでる人間様と比べると、結構、セレブなご自宅ですよね・・・。


過去記事にも書いたんですけど、ダテハゼの背鰭って、よく見るとみんなちょっとずつ違う形してるのわかります?



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2011年12月 6日

ハナハゼ Ptereleotris hanae

ハナハゼ Ptereleotris hanae



巣穴に逃げ込む瞬間です(笑

そっと近寄ってもすぐに逃げられちゃうんですよねぇ・・・



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2011年12月 2日

オオガラスハゼ Bryaninops amplus

ガラスハゼ Bryaninops yongei


ガラスハゼの仲間は亜種がたくさん見つけられています。

オオガラスハゼについて「日本のハゼ―決定版」で調べてみても、たくさんの亜種が記載されてます。
しかも写真では判定がとても難しいほど、微妙な差しかありません。

とりあえず「オオガラスハゼ」としましたが・・・

定かではありませんです(汗;;;



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2011年12月 1日

ミジンベニハゼ Lubricogobius exiguus

ミジンベニハゼ Lubricogobius exiguus



大瀬崎の湾内には、ミジンベニハゼがいろいろな場所に棲みついています。


大抵は、空き缶とか空き瓶などの人工物を住処にしてしまうんです。

きっと、固くて壊れにくいと感じているのかもしれません。

でも、空き缶に棲みついているミジンベニハゼを見ると、人間のだらしなさから汚してしまった海を浄化してくれているような、そんな気持ちになったりします。


この子は、珍しく、フジツボの貝殻に棲みついていました。


マンボウ号の船底についたフジツボを掃除すると、ちょうどこの場所に貝殻が落ちてきます。

ですので、本来は泥地でフジツボなどない場所なのですが、この場所にはフジツボの貝殻がたくさん落ちているんです。

・・・貝塚みたいなもんでしょうか。


やっぱり、ある意味人工物ですね。



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2011年11月28日

ダテハゼ Amblyeleotris japonica

ダテハゼ Amblyeleotris japonica



大瀬崎では一般的な共生ハゼ。


しかし、よく見るとどうも・・・?


日本のハゼ―決定版」には、ダテハゼの説明として以下のように書かれています。

特徴:ダテハゼの第1背鰭は鳥帽子型で・・・


この写真を見ると、第1背鰭は鳥帽子型ではなく、半円形をしています。

この半円形の背鰭は、ミナミダテハゼの特徴なのですが、この写真の子は、ミナミダテハゼの特徴である赤い斑紋がありません。

このブログに過去に掲載した、ダテハゼの写真を見ると、やはり鳥帽子型ではなくて、半円形のものがほとんどでした。


う~~~ん・・・?

なんか、ダテハゼに嵌りそうな予感(笑)



  • 観察地: 大瀬崎,湾内
  • 学名: Amblyeleotris japonica
  • 標準和名: ダテハゼ
  • 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
  • 使用レンズ: EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
  • 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
  • 現地サービス: ダイビングハウスマンボウ
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2011年11月27日

ハタタテハゼ Nemateleotris magnifica

ハタタテハゼ Nemateleotris magnifica



南の島に行けば、ごく普通に見られるハタタテハゼ。

しかし、大瀬崎ではとっても貴重な魚です。


岬の先端、水深21mにたった一匹。


沖縄あたりのハタタテハゼに比べると色がくすんでいたり、どことなく怖い顔・・・


きっと、ストレス抱えてるんでしょうね・・・。

同情しちゃうなぁ。



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2011年11月22日

イトマンクロユリハゼ Ptereleotris microlepis

イトマンクロユリハゼ Ptereleotris microlepis



ゼブラハゼを追いかけている最中、イトマンクロユリハゼが混泳しているのに気が付きました。


このイトマンクロユリハゼ。

ヒメユリハゼにとてもよく似ているのですが、簡単に見分ける方法があります。


ヒメユリハゼは、背びれが二つに分かれていないのですが、イトマンクロユリハゼはこの写真のように二つに分裂していることで見分けられます。



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