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2009年3月28日

銀座並木通りの大人の隠れ家「Wine Bar 池田」 シャトー・マルゴーの夜

高級店の立ち並ぶ銀座8丁目並木通り

ここ、銀座並木通りは、おそらく世界で最も客単価が高額なお店が立ち並ぶ一角ではないでしょうか。特に並木通り、銀座8丁目付近は、ルイ・ヴィトンなどの高級ブティックに並んで、『レストラン ロオジエ』があり、夕方からは高級車で渋滞になる特別な地域です。20時近くになると、高級クラブの同伴客達が、周囲のソシアル・ビルに飲み込まれるように入っていきます。

この『Wine Bar 池田』も、そんなソシアルビルの6階という絶妙な位置にあります。中は、分厚い立派なカウンターとテーブル席が数卓、奥にはシガー用のバーも設置されています。さらに、入口にはワインカーヴが設置されていて、オーナーのワインへの力の入れようが伝わるようです。

この『Wine Bar 池田』は、栃木県宇都宮を拠点とする池田グループの経営で、オーナー自ら采配を摂るお店。すぐ近くに系列の『銀座池田』、宇都宮に同じく『Wine Bar 池田』の支店があります。

 

サービスという感動を売るお店『Wine Bar 池田』

私がこの『Wine Bar 池田』に通うようになって、もう10年近く(開店から10年)経ってしまいましたが、バーの中では高級なお店でありながらも、こうして魅力を感じるのはどんな時でもお客への気配り、心配りが素晴らしく、来てよかった、楽しかったと思わせてくれるサービスを与えてくれることにあります。

バーマンの方々は、いずれも世界中のコンペティションで入賞経験を多数保有する筋金入りのバーマン達ばかり。グラスの手入れ、ボトル磨き、氷の準備やカクテル用の素材のカッティング技術、もちろん食器の手入れに至るまで完璧なまでに準備を整えていることが良くわかります。

一つ一つの動作の全てがエンターテイメントであるバーでは、例えばグラス一つへの思い入れがお客に伝われば、同じ酒でも数倍の味となって生きてくるわけで、だからこそ、わざわざバーに出向いてお酒を飲むわけです。

シャトー・マルゴー 1987

 

Ch. MARGAUX 1987 シャトー・マルゴー

 

今日は幸運なことに、写真のシャトー・マルゴーを飲むことができました。1987年のヴィンテージですが、市場価格より数パーセント高い程度の値段。

本当にその価格でいいのかと、何度も聞きなおしたのですが、高騰前に仕入れたものなのだという。あまりに安いと事故品ではないかと疑うものだが、この『Wine Bar 池田』との付き合いは10年近くにもなり、品質には絶大な信頼をしている。

飲みかけだった、ボランジェを飲み乾し、前菜にも手をつけずデカンタージュを待った。

 

流石、ワインの女王と呼ばれるにふさわしい。

 

重厚でありながらもやわらかな噛みごたえは、マルゴーの真骨頂。

 

つまみなど本来いらないのだが、幸運を与えてくれたお店には、それでは失礼というもの。

『Wine Bar 池田』では、世界各国のチーズから常に20種類位を取りそろえて注文する事が出来るのですが、アロマが花開く頃、チーズを注文することとし、まずは、メニューの中から、美味しそうなものをいくつか注文した。

 

プロシュット

 

プロシュット prosciutto crudo 

オードブル(付出し)

付き出しとして出されたオードブル。趣味の良さが分かります。

オードブル 

キャビア ベルーガ

ベルーガです。ワシントン条約の問題や、地域紛争の問題などで手に入りにくくなってますね。いずれは輸入品は、かなり規制されることになるでしょう。国産のキャビアの品質が上がることをひたすら望みます。

キャビア ベルーガ

 

Lustau Almacenista Oloroso Pata de Gallina 1/38 Jarana

最後の締めは、シェリー酒。このシェリーは、「アルマセニスタ」という名前が付けられています。

アルマセニスタとは、ボデガ(ワインの熟成庫)を持ち、家族代々受け継がれてきたシェリーを200樽以上所有している人々の事で、ワインの愛好家以上の熱狂的なファンの事を言います。

多くのアルマセニスタは個人の実業家や医者などの職業の方で、ボデガを個人で所有しているという超裕福層です。

 

アルマセニスタ・オロロソ・パタ・デ・ガリーニャ・1/38・エミリオ・ルスタウこの「アルマセニスタ・オロロソ・パタ・デ・ガリーニャ・1/38・エミリオ・ルスタウ」は、アルマセニスタの一員だったエミリオ・ルスタウのブランドで、アルマセニスタから買い付けたシェリーを用いて製品化し、一切ブレンドを行わないため、樽のナンバーが「1/38」のように記されているのだそうです。

こういったお酒に関するお話をうかがいながら、極上のひと時が過ぎていくのでした。

 

Wine Bar 池田 (ワインバー / 新橋、内幸町、銀座)

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