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2010年3月29日

トリトンのトランペット Triton's trumpet

ボウソウボラ

 

 

ボウシュウボラ(Charonia lampas sauliae)の産卵風景です。

ボウシュウボラとは、法螺貝(ホラガイ)の一種で、ヒトデを主食とし、ウニやナマコなども食べる大型の貝です。

ヤツヒトデなどを食べることからサンゴの番人とも言われています。

食用になり、とても美味しいのだそうです。

法螺貝の英名は「Triton's trumpet」・・・トリトンのトランペットといいます。

ギリシャ神話に出てくる海神、ポセイドーンの子供であるトリトン(トリートーン)は、片手にトライデントを持ち、片手に法螺貝を持っています。法螺貝を吹いて波をたてたり、鎮めたりしたのだそうです。

私の祖父が隅田川に小さな和船を係留しており、良く幼少の頃は、吾妻橋から下って東京湾にハゼやメゴチ、イイダコを釣りに行っておりました。

隅田川の支流を渡りながら、荒川、江戸川、中川と徐々に千葉方面に出て行ったのですが、それぞれの河川をつなぐ水路には水門があって、その水門をくぐりながら行くのです。

その水門を通る時に、水門の上に信号機が付いているのですが、念のため、下を通る合図として法螺貝を「ボゥ~~~~」と吹いていたのを思いだしました。

小学生でしたから、肺活量も少なく、祖父のようにカッコよく鳴らせなかったのですが、あの独特の響きが今でも忘れられません。

 

 

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