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2010年4月25日

オコゼカジカ Nautichthys pribilovius 幼魚

 

この日の志津川は、とてもいい天気でした。ところが、海の中はとても冷たく、春濁りと思えるグリーンの海。強いうねりと、5℃台の低水温。あまりに厳しいコンディションであったので戦意喪失気味。

しかし、今回もグラントスカルピンの佐藤長明さんが、やってくれました!うねりに荒れ、真っ白に濁る海で、この「オコゼカジカ Nautichthys pribilovius」の幼魚を見つけてくれたのです。ライトなしでは、1m先も見えない濁りの中で、よくぞ発見することができたものです。流石です。

発見されたのはいいのですが、撮影は大変でした。ガラモ場(ジョロモク、コブクロモク、アカモク、ヨレモク、ヒジキなどのホンダワラの仲間が密生する藻場で、幼魚たちの絶好の隠れ場になる)の中央。1mほどのアカモクについたオコゼカジカの幼魚は、ふらふらと泳ぎながら茂みに隠れてしまいます。

 

 

オコゼカジカの幼魚

 

 

真っ白に濁った水の中では、フォーカスライトを当てないと、ピントが合いません。

でもフォーカスライトを当ててしまうと、この恥ずかしがり屋の幼魚は、すぐに藻の中に隠れてしまうのです。

 

 

オコゼカジカの幼魚

 

 

粘ること10分以上。いい加減冷たさと、うねりに逆らって態勢を維持するのに疲れたころ、慣れてきたのかちょこちょこと顔を出してくれるようになってくれました。

 

 

オコゼカジカ Nautichthys pribilovius 幼魚

 

 

よく見ると、既に成魚の特徴である眼の斑紋が見えます。

めったに見ることができないというオコゼカジカの幼魚。

春の志津川の海は、珍しい魚の幼魚達で溢れんばかりでした。

 

 

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コメント(4)

2枚目の画像 まるで小鳥が枝に舞い降りるようでステキですね~!

冷たい、濁っている、荒れていると3拍子そろった海で撮ったとは思えない素晴らしいショット☆

執念の撮影なのですね。  

す・す・素晴らしいですねぇ~(^O^)v
そのような環境下で、これだけのものが撮れるなんて

ライト当て続けると、慣れてくれるモノなんですね...随分時間が掛かったようですが(゚o゚;)

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