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2010年4月23日
Armina magna ハスエラタテジマウミウシ
ナイトダイビングは普段見掛ける事のない珍しいシーンを見る事ができます。
この日も大瀬崎の湾内でナイトダイビングをしていると、ウミサボテンに登ろうとしているハスエラタテジマウミウシを発見しました。
ハスエラタテジマウミウシは、夜間徘徊する、夜行性のウミウシで、一見ダイオウタテジマウミウシに似ているのですが、触角の先端が赤くない事で見分けることができます。
恐らくこのハスエラタテジマウミウシは、ウミサボテンの表皮を食べようとしたのでしょう。
ウミサボテンは嫌がって、触手を縮め隠しています。
しかし、じっと観察して見ると、どうもハスエラタテジマウミウシは、ウミサボテンの表皮に密着することができず、数ミリほど浮いているように見えます。きっと、ウミサボテンはウミウシが嫌がるなんらかの酵素(毒素)を放出しているのではないでしょうか?
たまらなくなったハスエラタテジマウミウシは、ついにウミサボテンに登ることができず、この写真の後、砂地に落ち、退散していったのです。数分間のドラマでしたが、結構見ごたえがありました。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Armina magna
- 標準和名: ハスエラタテジマウミウシ
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