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2010年7月11日
マンボウが黒潮に乗って北上する! 宮城県 南三陸町 志津川沖
マンボウ・・・漢字では翻車魚と書くそうです。
学名はMola mola。
フグ目の魚でダイバーの間でもとても人気のある魚です。
東北地方ではウキキ(浮木)などと呼ばれたり、英語名ではオーシャンサンフィッシュ (ocean sunfish) と呼ばれることからも想像つくように、ある時期には海洋の沖合の水面で、ぷかぷかと浮かんでいる姿が目撃できるそうなのです。
マンボウは黒潮や対馬海流に乗って日本列島の沖合を北上していきますが、たまに黒潮の支流にまぎれて沿岸部に現れる事があり、西伊豆・大瀬崎でも毎年、多くの目撃例がダイバーから寄せられています。しかし、大瀬崎での目撃例では、水面に浮かんでいたという姿ではなく、水深20m以上の深場で、シラコダイにクリーニングされているところを観察されることが多いのですが、今回は、沖合の水面に浮かんでいるマンボウを見てみたいと考え、宮城県南三陸町志津川のダイビングショップ「グラントスカルピン」さんのツアーに参加しました。
日本全国でマンボウは食用として捕獲されているのですが、漁獲量のデータを見ると、宮城・神奈川・静岡・福井の4件が多く、その中でも宮城県気仙沼での捕獲が最も多いのだそうです。今回、ツアーに参加した志津川は、気仙沼港から南側に位置していますから、ここから北の海域で最もマンボウが捕獲されているという事になります。すなわち、日本で最もマンボウが多い海域の一つであると言っても、過言ではないかもしれません。
実は、今回のツアーは2回目・・・先週もチャレンジしたのですが、天候が悪く、マンボウ発見には至りませんでした。しかし、今回はドピーカンの晴天&無風に近いベストコンディション。期待に胸を膨らませて港を出発します。
通常ダイビングポイントとしている志津川湾の椿島(通称:青島、国の天然記念物)を通り過ぎ、一路、外洋に向けて走ります。約1時間半ほど船を走らせた後、速度を落としながら、マンボウを船上から探索するのです。
船首に陣取り、水面を探索しているのは、グラントスカルピンの佐藤長明さんです。朝8:30に出港し、お昼過ぎまでの長時間の航海ですので、ゲストが疲れないよう、座り心地のいいディレクターズチェアを人数分用意したり、飲み物、食べ物の用意など、ゲストへの気配りに余念がありません。この方のゲストへのサービス精神、スタッフへの行きとどいた教育指導は素晴らしく、また、経営者としてもとても尊敬ができる方です。もちろん本業のダイビングガイドの腕前は、超一流。どんな海況でもゲストを飽きさせない努力は頭が下がるほどです。さらに写真家としての腕前も、超天才的な才能の持ち主。スーパーマンですね。
風もなく、強い日差しが照りつけます。水中はまだ20℃に満たないため、ドライスーツを着なくてはなりませんが、船上で長い間、ドライスーツを着用するのはとても無理。何時間も水面を凝視し、マンボウが浮かんだときに見せる波紋や、水面に露出する背びれを探します。沖合では、ウミネコやミズナギドリの仲間が沢山、鳥山を作っています。きっとイワシやサバなどの回遊魚を狙っているのでしょう。たまに水面からトビウオが飛び出し、楽しませてくれました。
何時間か経過し、船酔いに強くないゲストたちがギブアップ状況になってしまった頃、突然、マンボウが現れました。
船酔いでダウンしていた他のゲストたちも、一斉に船べりに駆け寄ってきました。
それが、なんとびっくり・・・
とっても小さな、マンボウの若魚だったのです。
大きさは40cm弱でしょうか。話に聞いた通り、水面にぷかぷかと浮いているじゃありませんか。
しかも、船で近寄っても全く逃げる様子がありません。
佐藤長明さんがゲストに声をかけます。
「この個体ならきっと寄って撮影できるでしょう!行きましょう!」
撮影を優先するため、一度に全員は入らず、2チームに分かれて海に飛び込みます。
もちろん、ここは、海岸からはるか数キロ離れた沖合。水深は100m以上あるので、スキューバダイビングではなく、スノーケリングで挑みます。
船上はあれほど暑かったのに、水中はひんやりとして、気が引き締まります。
まずは水面で戯れているシーン。
逃げないどころか、寄ってくる?
たまに水深3mくらいまで潜ったりしますが、すぐに浮かんできます。
本当に不思議です。
寝てるのかな?
ダイバーのフィンキックを感じると、急旋回します。
きっとびっくりするんでしょうね。
寝てるわけじゃないのか・・・?
何度も何度も、我々の周りをまわってくれました。
いい子だ~~。
最後にストロボを少し当てて撮影し、終了です。
大満足のマンボウクルーズでした。
いや~、楽しかった!
※ お世話になったグラントスカルピンの佐藤長明さんから、貴重な(笑)写真を頂戴いたしました。
【写真提供:グラントスカルピン 佐藤長明氏】
上に掲載しているマンボウを僕が撮影しているときに、船上から佐藤長明さんが撮影された写真です。
子マンボウの大きさが良くわかりますね。
それにしても青い海でした~!
- 観察地: 志津川
- 学名: Mora mora
- 標準和名: マンボウ
- 撮影機材: Canon EOS 5D Mark2
- 使用レンズ: SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
- 水中ハウジング: SEA&SEA MDX-PRO 5D Mark II
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まんぼ~う♪見れたんですね♪
可愛い~とぼけ!
子供のマンボウとの事ですが、群れからはぐれてしまったのでしょうか?
私もいつか、海で遭遇したいですヽ(^o^)丿
リベンジが大成功で良かったですね~!
ドぴーかんに静かな海・・・伝わってきますネ☆
子マンボウのぽか~んとした口、おとぼけ顔がいいですね!
姐自身が早くスクロールして結果を見たい衝動をおさえながら、ゆっくり読ませていただきました!!
なんとーっ!!!子マンボウとは(^^)
ある意味、その方が全然レアじゃないですかぁ!!!?
すごいなぁ~、すごいなぁ~・・・
あの大海原で40cmの浮いてるマンボウを見つけるガイドさん、それにチャレンジするEndlessblueさん、そして何より40cmのマンボウちゃん。
立派に育って欲しいですね☆
Eさんの水面で必死に子マンボウによる姿~~~いろんな思いが凝縮されて心にしみます(笑)
きららさん>
来年のマンボウクルーズには是非!
今度はでかいのに会いたいです!
Mamiさん>
ほんと、マンボウに出会えて幸運でした。
静かなとてもいい海でしたよ~。
姐さん>
確かに~。子マンボウってあんまり見た事ないですもんね・・・。
大瀬でも見たことないし、波佐間でも大きなやつばっかりでしたし。
今頃、どのあたりを漂っているのかなぁ~?
かっわいいぃ~\(^O^)/
小さなマンボウさんって、良くぞ見つけましたぁ~(゚o゚;)
レア度高いんぢゃ無いんですか!!
SOLさん>
かわいいでしょ~~!
小さいマンボウってこんなに可愛いとは、思ってもみませんでした。
この子もクラゲとかを食べるのかなぁ?