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2008年10月25日

ネズミザメ目オナガザメ科「ニタリ」 ダイバー憧れの稀少魚

いつもお世話になっている「シーフロント」さんのガイドで、初島にダイビングに!

今日のテーマは「ニタリ」。

 

ニタリとは?

(This photograph is forwarded from http://marinebio.org/ .)

 

ニタリとはオナガザメの仲間で、ダイバーにとても人気がある稀少種です。

なぜ稀少種なのかといえば、生息している海域は外洋の深層~中層である事が多く、ダイビングポイントで見かけることがほとんど稀である為です。

私もこのニタリを見たいと、長年追いかけているものの、いつもすれ違い・・・

大島では「先週まで毎日見れた・・」とか、八丈島では「今、ニタリとすれ違った・・」とか、話ばかりで見たことがありません。

今回は、シーフロントさんのホームページで「ニタリ出現!」の記事があったので、初島への出陣を決めたのでした。

 

ニタリは、なぜダイバーと遭遇するのか?

(This photograph is forwarded from http://photobucket.com/ .)

深海~中層を生息圏にするオナガザメの仲間は3種類います。

 

  1. マオナガ・・・オナガザメ最大種(7~8mにもなる大型種)
  2. ハチワレ・・・中型種、4~5m程度の体長になる。
  3. ニタリ・・・小型種、3m程度。

 

サメの仲間では唯一、水面でジャンプする事(ブリーチング)が知られている種族です。

そう・・水面近くに来る事があるのです。

 

ニタリは、いつ表層に来るのか?

ではなぜ、ニタリを含むオナガザメが表層近くに来るのでしょうか?

正確なことは良く分かっていないようですが、色々とガイドさんからの情報を集めると以下のような説が有力です。

 

1.冷水塊によって浮かんでくるという説

黒潮が蛇行する事によって、大小の冷水塊が生まれるという事を以前書きました。

この冷水塊は、深層水が黒潮の渦によって表層近くまで、吸い上げられる事によって作られるといわれています。

吸い上げられた深層水は、豊富な栄養素を含んでいる為に、表層近くに来ると日光を浴びる事によって、植物性プランクトンが爆発的に増える事が知られています。

この植物性プランクトンの大量発生によって、水が濁り、食物連鎖が発生し、ニタリを含む中層以深の魚が集まるのではないかという説があります。

 

2.クリーニングステーションを求めてくるという説

ホンソメワケベラを代表種とする「クリーニングフィッシュ」を求めて浅海にやってくるという説があります。

マラパスクア島(フィリピン)では、このクリーニングフィッシュが集まる、クリーニングステーションでほぼ100%、ニタリが見られるといいます。

石垣島のマンタスクランブルも、クリーニングのために集まるマンタをほぼ100%見られるポイントとして有名です。

 

3.神出鬼没という説

上記の2説が有力なのですが、それには当てはまりそうもないケースが多々ありますよね。

自然の神秘といいますか、謎に包まれています。

例えば大瀬崎の湾内でニタリが出没するのはどういう理由なのか?

大島の場合は?

八丈島の場合は?

神出鬼没としかうつらないケースも多々あります。

だからワクワクするんですけどね!

 

さて、今回、「シーフロント」さんの提案で、朝一番の船で初島に渡り、まだ誰も潜っていない状況の「イサキネ」を潜ろう、ということになりました。

もちろん、目的はニタリです。

さあ、どうでしょう・・・我々はニタリに会うことが出来るのでしょうか?

 

 

 

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