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2009年1月26日

ダイビングCカードを取得する時のポイント

私はもうかれこれ、20年近くダイビングを趣味として楽しんできました。

気がつけば、周囲から「ベテラン」のように言われることがありますが、実は全然そんな事はなく、未だに海に向かう時には緊張感で一杯。楽しみたい反面、海の厳しさもそれなりに味わってきたので、不安に駆られる事も多々あります。

年齢も40後半になり、周りから「ダイビングを始めたいのですがアドバイスが欲しい・・・」と聞かれることも多くなりました。

折角なので、これからダイビングを始めてみたいと考えている方々のために、一人のファンダイバーとして経験してきたことをお伝えできればと考えています。

 

最初にお断りしておきますが、私は趣味としてダイビングを楽しんでいる、一般的なダイバーで、プロではありません。ましてや、特別にトレーニングをしたとか、何かの記録を持っているとか、そういった特別な人物ではありません。

ですので、これから書く記事は、あくまで個人的に経験してきたことで、万人に当てはまるものではないです。しかも、プロの資格を持っているわけではないので、指導できる立場でもない事を最初にお断りしておきます。

あくまで、経験談としてこれからダイビングを始めたいと思われている方の参考になればと思って、記述したいと思っております。

お読みになる方は、参考範囲の情報としていただき、正式なインストラクターの資格を持つ、指導者の下でトレーニングをしていただけるようお願いします。

 

ダイビングショップの選び方

ダイビングライセンスを取得するには、まず専門店(ショップという呼び方をします)を選ばなくてはなりません。そもそも、ダイビングのライセンスというものは何かと言うと、正式には、「Cカード :

Certification Card」と呼ばれるもので、ライセンス=国家資格とはちょっとちがいます。詳しくは、「レジャーダイビング認定カード普及協議会」のホームページを参考にしてください。この、通称Cカード協議会に加盟している認定団体であれば、教育やトレーニングの制度もしっかりしており、安心してダイビングの世界を学ぶ事ができると思います。

 

そう、まずダイビングの入り口は、「Cカード協議会」に加盟している団体の認定を受けているショップを選ぶことから始まります。

 

ショップ選びがダイビングと言うレジャーが楽しいものになるか、はたまた辛いものになるか分かれ道になるといってもいいほど大切かもしれません。特にダイビングというものに、これまで一度も触れたことのないビギナーの方にとっては、なおさらショップ選びに悩まれる事と思います。

 

ダイビングショップには都市型ショップと現地ショップがある

ダイビングショップには、大きく分けて2種類あると思ってください。

「都市型ショップ」と呼ばれる、大都市の街中に店舗を構えているショップと、「現地ショップ」と呼ばれる、ダイビングポイントに隣接した地域に店舗を構えているショップがあります。

都市型ショップは、東京であれば、新宿や池袋、渋谷などの繁華街・・・人が集まりやすい場所に店舗を構えています。会社勤めの社会人が通勤の帰りにちょっと寄れるような便利な場所にあるのが特徴です。必然的に、これからダイビングを始めたいと考えられているビギナーの方が集まるわけで、ダイビングの最初に取得するCカード「オープンウォーター」を取得することもできます。

さらに上級のCカードを取得する為の講習を受けることもできます。

都市型のショップは、こうした「講習」を中心に事業を展開しているショップが多いのが特徴です。よって、在籍しているインストラクターも、比較的年齢の若い方が多く、ダイビングを教えるという事に真剣に取り組んでいるショップも多々あります。

ダイビングを覚える為には、一定の知識を学課講習を通じて身に着けることと、実際にプールや海に行って、実技をトレーニングする必要があります。ということは、最初の「オープンウォーター」のCカードを取得するには、会社帰りでも気軽に立ち寄れる場所である事が重要かもしれません。

Cカードを取得した後も、そのショップが開催するダイビングツアーに参加して、いろいろなポイントに遊びに行く事もあると思います。大抵は、ショップの店舗に早朝集合して、車でダイビングポイントまで皆で移動する事になります。東京にあるショップで、伊豆地方にダイビングに行く場合には、ショップに朝の6時に集合ということもあります。自宅からショップまでの距離も問題になるわけで、あまり遠い場所ですと、6時に集合する事が出来ず、前日どこかのビジネスホテルに宿泊しないと間に合わないなんてケースも考えられます。自宅から早朝でもいける場所である事も重要なポイントですね。

 

次にそのお店が、どれくらい、初心者への教育に熱心であるかを知る必要があります。本当は、そのお店でCカードを取得した経験があるという知人の方がいれば様子を聞くことが出来ますが、そういった知人がいない場合には、インターネットを使って調べる方法があります。

GoogleやYahooのようなインターネット検索エンジンを使って、「ダイビング ライセンス」あるいは、「ダイビング Cカード取得」といったキーワードを打ち込んで見ましょう。

大手のダイビングショップは、集客のためにインターネットへの公告を出していますから、いくつかご自宅に近いショップが見つかるかもしれません。

自宅に近いショップがいくつか見つかったら、躊躇なく電話をして、説明を聞きに行きましょう。

ポイントは、一つのお店の話だけで決めないことです。

 

ダイビングは未知の世界。誰でも未経験の分野の話を「初めて教えてくれた人」を信用してしまいがちになります。でもそこはちょっと堪えて、2~3店舗は回ってみてください。必ず、自分に合った店とそうでない店とが判断できると思います。

 

いいダイビングショップ選びとは、一言で言うのは難しいのですが、簡単に言えば客である我々の要望を出来るだけ聞こうと歩み寄ってくれるお店ではないかと思っています。

 

初めて行ったその日に何十万円もする器材の話をするショップもあることでしょう、あるいは初心者には到底無理な、海外の秘境ポイントの話をするショップもあるかもしれません。そういうことよりも、身近なダイビングを進めてくれるお店を選ぶべきだと思います。

 

もちろん、世界最高の器材をとにかく手に入れなければ気にすまないお客さんもいらっしゃるわけですから、器材セールスも悪いわけではないのですが、まずは始めてのダイビングなわけですから、海で楽しく遊べるようになるスキルをじっくりと、自分に合ったプランで提案してくれるお店を選ぶべきです。

 

2~3店舗回ってみて、なかなかそういうお店に出会わなかった人でも、諦めずに探してみてください。とにかく、始めのショップ選びが肝心ですから焦らずに、回ってみてくださいね。

 

現地ショップとは?

首都圏に住まわれる方がダイビングを意識するきっかけには、海外旅行や沖縄旅行などでの「体験ダイビング」がきっかけになる事が多いと思います。自分自身も、初めて南太平洋の島国の海を見た時や、沖縄に行った時に感じた海の美しさにはとても感銘を受け、海って美しいなとおもったものです。美しい海を見れば、人は誰でも感動を受けます。そしてその海をもっと知りたくなって、ダイビングを始めてみようと思うのもごく自然なことだと思います。

 

でも、毎週のように沖縄にいけるわけではありませんし、身近な海の素晴らしさももっと知って欲しいと思います。どんな内容のダイビングをしたいかは、人それぞれ好みがあるのですが、首都圏に近い、伊豆の海などは世界的にも稀有な芳醇な海で、もっともっとその素晴らしさを色々な人にわかってもらいたいと思います。

 

そういった「その海ならでは」の良さを熟知してガイドしてくれるのが現地ショップの大きな魅力なのです。

 

都市型のショップでも、例えば毎週のように同じポイントに通っているインストラクターであれば、そのポイントの魅力や、どこに行けばどんな生物がいるか明確にガイドする事が出来るかもしれません。でも、現地ショップに勤務しているガイドさんは、とにかく毎日、その海に潜っているわけですから、そのポイントの醍醐味や、誰にも内緒にしている穴場ポイントに至るまで、とにかく詳しく、お客を楽しませてくれるに違いありません。

 

反面、都市型ショップとは違い、事業規模にも限界があるので、小規模な店舗が多く、個人経営でガイド業を行っているショップも多数あります。おそらく、Cカードを取得して、いろいろなポイントでダイビングを楽しむ内に、自分が本当に好きな「身近な」ポイントという場所がいくつか出来てくると思います。そういう自分が好きなポイントに、いつでも好きな時に予約すれば案内してくれるのが、現地ショップの魅力ですし、正しい付き合い方かもしれません。

 

また、個人経営のお店などは、より懇切丁寧にケアしてくれる事も考えられます。例えば、器材を購入する時でも、他のお店より1円でも安くして喜んでもらおうとしたり、利益度外視で奉仕しようと考えてくれるお店も少なくありません。そのあたりは、運営経費が都市型ショップに比べて少なくて済む、現地ショップの強みかもしれません。

 

Endlessblueのオススメとしては、まずは自宅に近い、自分の感性にあった都市型ショップを選んで、Cカードを取得し、経験を積んで好きなダイビングポイントが見つかったら、そのポイントに近い、現地ショップを探すという方法をお勧めしたいと思います。

 

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