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2010年3月10日

カミクラゲと寄生生物 Spirocodon saltator

カミクラゲ Spirocodon saltator

 

大津波が志津川を襲う前日、大量のカミクラゲとアミの大群が志津川湾に流入してきたという。

それがどういう意味をもたらすのか、いや、何も意味がない単なる偶然なのかは、誰にも分からない。

この日は、そんな話を思い出しながら、ごく少数、海中に漂っているカミクラゲを追っていた。

強いうねりと、巻きあがる砂で、思うようなカットが撮影できないまま時間が浪費されていく。

カミクラゲを見つけるだけでも大変なのに、きれいに触手を伸ばしている個体が見つからない。

 

カミクラゲ(髪水母)は日本の太平洋岸の湾内に生息している日本固有種のクラゲの一種だ。

ちょうど写真に白く写っている放射管がとてもきれいだ。

カミクラゲの名前は、多数の長い触手の棚引く様子が髪の毛を思わせることからこの名がついたという。

この触手の根元にある赤いものは、眼点と言われ、そこで光を感じ取ることができる。

 

カミクラゲを斜め下から見上げると、とても艶めかしく、美しい。

そんな事を思いながら、クラゲと一緒に流されながら写真を撮っていた。

 

カミクラゲと寄生生物

 

 

いったい、これは何だろう。

カミクラゲの身体に付着する生物を見つけた。

寄生する生物なのだろうか。

足なのか、腕なのか不明な突起の先に鉤爪のようなものがあるのだろうか。

喰い込むわけでもなく、しかし、しっかりと張り付いている。

名前を調べたくてもその方法が分からない。

カミクラゲが日本固有のクラゲであることから考えても、それほど珍しい生物ではなかろう。

しかし、それにしても、奇妙な形をした生物だ。

 

宇宙貨物船ノストロモ号に潜入したエイリアンを思い出した。

 

In Space, No One Can Hear You Scream.

・・・宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。

・・・海の中でもきっと聞こえないことだろう。

 

 

【後日調査】

Dhugal J Lindsay (極限環境生物圏研究センター海洋生態・環境研究プログラム海洋生態系変動研究グループ)の論文によると、「クラゲノミ」の一種ではないかと思えた。クラゲノミは、クラゲやサルパといったゼリー状のプランクトンに付着しながら生活するそうで、タルマワシなどもこのクラゲノミの仲間と考えられている。

クラゲノミは、寄生するクラゲから餌を分け与えてもらったり(というか勝手に横取りする)、胃の内容物を捕食したり、クラゲ自身を食べることもあるようだ。写真のクラゲノミは、恐らく「カボチャフクレノミ(仮称)Mimonectes sp.(undescribed)」ではないかと考えている。

 

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コメント(5)

寄生虫には反応してしまいます。。

またこの子はクラゲに着くのにぴったりな、スケルトン柄~

素敵過ぎ


なんでしょうね?
やっぱり寄生虫かな。

絶対陸上だったら一瞬のうちに バシ!!!っとたたかれて死んでますよね、、、、

海だと、、しかもカミクラゲと一緒だと私も粘って一緒に漂っちゃうかも、、

えへへ…
だよねぇ(笑

Mimonectesではないですね。標本は採っておきましたか。

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