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2010年3月29日
王者 『O-jya』 ダイビング用 KING OF BC
今回、ダイビング用のBCジャケットを新調した。
これまで使用してきたSCUBAPRO CLASSICに特に不満があったわけではないのだが、電車ダイバーである私は、少しでも軽く、水切れが良く、かさばらないBCがどこかにないかと探していたのであった。
以前よりお世話になっている、東京湾 内房 保田にあるダイビングサービス「パロパロアクアティック Paro Paro Aquatic」さんに相談してみると、「こだわりのBCがあるよ~」との魅力的なご返事。気がつけば、オーナーの魚地さんご自身も、常連のダイバーの方々もそのBCを使用しているという。
「知らなかったのは、僕だけ?」
そう、その噂のBCがこれ。
東京都南千住(なんと僕の自宅のすぐそばじゃん・・・またも浅草つながりか?)にある、「アトリエ藍」という工房で手作りで作られているBCである。
こういう話を聞くと、日本ってすごいなと思う。
ダイビングのスタビライジングジャケットなんて、ものすごくニッチな市場なのに、職人がいるんですから・・・。
「アトリエ藍」の社長さんが6年間、数万回にも及ぶフィールドテストを繰り返して、ついに完成させたこだわりのBCが王者「O-jya」だ。
王者『O-jya』とは?
王者には、その名の通り、「KING OF BC」という凄いキャッチコピーがつけられている!
「アトリエ藍」の王者 KING OF BC 『O-jya』とは、いったいどんなこだわりで作られているのか?
検証してみましょう。
インフレータホースがない!
なんとこのBCには、あの忌々しい、インフレータホースが無いのである。
凄くポイント高い見切りですよね。
大体、インフレータホースを使うのって、結局のところOPEN WATERの講習の時だけなんじゃないでしょうか。
潜行時や浮力調整時は、直接、排気バルブを開けるのが通例。
重たいカメラを右手に持ち、左手にはライトと指示棒を持っているのに、インフレータホースを持ち上げて潜行・・・なんてできるわけありません。
そう、いらないですね。
あの、ナショナルジオグラフィックの水中撮影スタッフが採用しているのもこれが理由でしょう。
王者『O-jya』の特徴 《肩周りの空気袋が無い》
上の写真を見てお分かりいただけると思うのですが、ハーネス型の仕組みを採用しているため、袖周りに空気袋がありません。
SPROユーザーの多くは、この袖周り(肩の部分)の空気袋がある事が選択理由となって選んでいる事が多い(=水面で安心感があるという錯覚)のですが、実際には無用の長物である事が、この王者 『O-jya』を着用してみると判明します。
特にカメラを構えて撮影するとき、胸元が邪魔になって手が回しにくいと感じた事は無いでしょうか?
あるいは、BCの脱着の時、腕が回らずに一人で背負えないと感じた事は無いでしょうか?
それから、ドライホースをつける時、胸元に色んなものがあって、邪魔くさく、なかなか繋げられないと感じた事は無いでしょうか?
王者 『O-jya』 ダイビング用BCでは、皆無!
胸元がすっきり、さっぱり、なんのストレスも感じません。
王者『O-jya』の特徴 《カマーベルトが無い》
BCの腰についているカマーベルト。これほど面倒なものはありません。
よいしょっと背負って、カマーベルトを閉めようと探すと・・あれ?ない?
背中とタンクの間に挟まっちゃって・・・ありゃりゃ・・・よいこらしょ・・・いてて・・・筋違えた・・・。
そんな経験ありませんか?
王者 『O-jya』では、カマーベルト無しでもぴったりとタンクが背中の中心に固定されるように設計されています。
なので、あの煩わしいカマーベルトがありません。
ただでさえウエイトベルトで絞めつけられているのに、カマーベルトでさらに苦しい思いになる事はもうありません。
王者『O-jya』の特徴 《簡素なポケット》
こう書くと、なんかほめ言葉じゃないような気になりますが、いえいえ、重要なことなんです。
BCにポケットが沢山あってうれしい・・・そう思っているのは、ビギナーの頃だけではないでしょうか?
従来のBCには、たくさんポケットが付いていましたが、何にも入らないんですよね・・・小さくて。
王者 『O-jya』のポケットは、でかいです。クリップで留めてあるだけなので脱着が自由自在。
本体とは別に作られているので、穴があいても交換が簡単。
構造が簡単なので、水切れも良く、すぐ乾く(一番うれしい)!
王者『O-jya』の特徴 《強靭で水切れがいい生地》
今回入手させていただいた、王者 『O-jya』のNEWモデルは、渋いオレンジの生地で作られていました。
この生地、グランドキャニオンのラフティングに使われるゴムボート用の生地です。
ウルトラ・スーパー・ヘビーデユーティなのである。
特筆すべきは、「水切れがいい」という事である。
水切れがいいと一言で書くと、ああ・・そう・・って思われるかもしれないが、その恩恵は計り知れない。
水切れがいい事のメリット
- 水切れがいい=表面に気泡がつかないので、潜行が超かんたん。ドライスーツ着用時、水面でジタバタするなんて事はこれでもう解消です。
- 水の抵抗が少ない=水中の移動が非常に楽なのである。速い!脚力がアップしたのではないかと勘違いするほど速い!(こんなにも違うのかと、ホントびっくりです)
- うねりや流れに対して抵抗が少ないため、身体のバランスを保ちやすい。
- 水中での方向転換が楽ちん!クルっと、向きを変えられます。
- 速攻で乾く!雨の日でも、表面の水分をふき取るだけでOK!!(これはいい!!!)
- 構造が簡単で、生地の内側に水分が残らないため、カビの発生が防止できる。
いかがです?
ちょいと、2本潜っただけで、以上6点のメリットを感じる事が出来ました。
凄いBCです。機動隊、海上保安庁、消防庁などプロ御用達なのもうなづけます。
毎週潜りに行かれるような方には絶対にお勧めです。
もし、王者にご興味を持たれた方がいらしたら、東京湾 内房 保田にあるダイビングサービス「パロパロアクアティック Paro Paro Aquatic」さんに相談してみてください。
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私も10年以上もこの王者の愛用者です。軽くてかさばらない、水中で動きやすい、確かに良いポイント沢山ある素晴らしいBCと思います。
イルカ色も可愛いので、(他のメーカーにはないし)今度新調するときにはイルカ色にしようかなと思っています。
王者愛用者です (^o^)
これが普通になっていて、ありがたみを忘れていたので・・・
王者の素晴らしさを再認識させて頂いて感謝です。
ずぼらな私には、洗いも簡単(ほとんど洗ってないが平気←これは、お勧めしませんが)
潜行や海中での動作も楽チンなのは嬉しい限りです。
悩みといえば、ブランクダイバーやビギナーの方の手伝いをしようとする時に蛇腹の吸気ボタンと排気ボタンがわからない事位ですかね^_^;
jupierさん>
コメントありがとうございます!
イルカ色なんてあるのですか?
見てみたいなぁ…
王者、一発で気に入りました。
王者つながり(笑)ということで、今後ともよろしくお願いします。
matuさん>
コメントありがとうございます!
おっしゃられるようにとてもいいBCですね。
いい買い物をしたな~と感じました。
是非、この製品が広まって、ダイビングの世界がより繁栄すればいいな~と思います!
私は、王者の製作者にダイビングを教えてもらったラッキー者なので最初からこのBCです。これだけ完成されているのにまだ改良を考えているようですよ。海の楽しさを味わうのにじゃまをしない道具ですね。
potechanさん>
コメントありがとうございます!
そうなんですかっ!!?
アトリエ藍の社長さんに手ほどきを!?
そりゃ凄い。
正真正銘の「王者」ですね!
今回、私が注文したときも、排気バルブの改良中との事で、納期待ち1ヶ月でした。
常に妥協せず、努力をされている姿勢はとても素晴らしいと感じました。
イルカ色! 私も気になってました。
グレーとか墨黒って事ですよね(間違ってたらゴメンナサイ)
イルカ色って表現 素敵ですよね。
私の王者が薄いグレーなので、この表現使わせ頂こうかと( ..)φメモメモ
この薄いグレー 海中でも目立つので一緒に潜る人から好評です (^o^)
でも、オレンジ色のもカッコいいですよね。
ウエットスーツが真っ黒だから、オレンジ色って映えそう・・・
matuさん>
イルカ色見てみたいですねぇ~。
オレンジもケバケバシイ蛍光オレンジではなく、とてもシックないい色で気に入ってます!
明日から大瀬崎。
皆に自慢しちゃいます!
王者の使用報告 ありがとうございました。 製作者の竹田です。気に入っていただいて恐縮です。使っていただいているうちそれが当たり前になって
色々な評価をいただけなくなりますが 最初のダイビングからこれだけの感想をいただけるとは私も久々に嬉しい思いでおります。お近くのようなので
お時間頂ければ近々一献海談議・・・。とでも行きますか。
竹田様>
これはわざわざコメントを頂戴し、誠にありがとうございます!
王者ですが、既に9本分のダイビングで使用しましたがとても気に入っております。
何よりもコンパクトなのがとても気に入ってます。
それに水切れがいい!!
浅草でもいいですし、海談義でしたら、ダイバーが集まる「新橋BOX」http://shinbashi-box.com/で集まりませんか?
このお店、お客様がほとんどダイバー(しかもコアなメンバーです)ですので、サンプルがあれば、評判UP間違いなしです。
今週は水曜日(4月7日)に出没予定です。