2010年4月アーカイブ
2010年4月30日
スギノハウミウシ Dendronotus frondosus
水温5度。透視度1m以下という真っ暗な海を降りて行きます。
記憶の中にあるケーソンがぼんやりとした影として見えてきます。
ケーソンの上には、古タイヤが埋め込まれているのですが、その古タイヤにこのスギノハウミウシがついていました。
3cmほどの大きさ。
ここ志津川で見るウミウシは、どれも一回り大きいような気がします。
- 観察地: 志津川
- 学名: Dendronotus frondosus
- 標準和名: スギノハウミウシ
2010年4月29日
5/29~5/30 ZEROモニター会
あの究極のドライスーツ"ZERO"がやってくる。
5月29日~30日ダイビングハウスマンボウにて
今や絶大なるダイバーからの信頼を得ているZEROのドライスーツ。
あの噂の「ZERO」を試してみたいとお考えの方に、絶好のチャンスが到来しました。
今回、株式会社ゼロ様のご協力により、「ダイビングハウスマンボウ」、「ダイビングショップ海童」合同の「ZEROモニター会」が開催されます。
なぜドライスーツなのか?
平均水温20度前後の伊豆大瀬崎では、長い間、「ロクハン」ウェットスーツが愛用されてきました。動きやすさや温かさの点から、ロクハンが好まれてきたのですが、プロフェッショナル仕様のために、着にくい、脱ぎにくい、ファッショナブル性がない、破れやすいという欠点があり、なかなか一般のダイバーの方々には浸透しませんでした。
その結果、一年の中で最も透視度が良く、また海洋生物の活動も活発なBESTシーズン「冬~春」の低水温時には、伊豆では寒くて潜れないという印象ができてしまっているのです。
しかし、もし、一般のファンダイバーの方々がドライスーツを手軽に、しかも快適に着こなす事が出来たなら・・・この素晴らしい冬から春先の大瀬崎の海をもっと楽しんでいただけるに違いない。そのように考え、今回のモニター会が企画されました。
なぜZEROなのか?
- ドライスーツを着れば寒くない・・・でも扱いが難しいと聞いたし・・・。
- 重たくて泳ぎにくいって聞いたけど・・・。
- ウェイトを沢山つけないと沈まないって・・・。
このような性質を持っているのがドライスーツ「でした」。従来のタイプのドライスーツでは、背中のチャックの開け閉めが一人ではできない、分厚い素材を使用しているので泳ぎずらい、ジャージ生地に気泡がついてなかなか沈まないという欠点を持っていました。
ところが、株式会社ゼロでは、これらのドライスーツ特有の欠点を克服すべく、全く新しい概念のもと、世界初!第3のドライスーツ「HYBRID DRY SUITS (ハイブリッド・ドライスーツ)」の開発に成功したのです。
ZEROドライスーツの特徴
世界初の2mm厚生地を使用し、柔軟性、動きやすさを重視。ウェットスーツ並みの運動性能を確保しました。さらに2mmという究極の生地を使用することで、必要ウェイト量を大幅に削減。女性にはうれしい軽量ダイビングが可能です。
オールラジアルコーティングによって、ピカピカ!かっこいい!でもそれだけではありません。ラジアルコーティングすることで擦れや摩擦による破損を大幅に減少し、耐久性をUP。さらにジャージ生地とは異なり、表面に気泡がつかないので、一気に潜れます。水面でなかなか沈まないとジタバタすることもなくなりました。(Endlessblueの経験)
さあ、この機会に試しちゃおう!
今回のZEROモニター会は、ZEROの最新ドライスーツが、無料でレンタルできます。
ドライスーツが初めての方は、ダイビングハウスマンボウの「ドライレクチャーコース」でお申し込みいただけると凄くお得!ドライスーツの使用方法が学べちゃいます!
もちろん、買い替えをご検討中の方には、無料で最新のドライスーツが試せるのですからこんなにお得な事はございません!
※ ご購入を前提としてません!安心して試してくださいね!
ZEROはインナーにもこだわりがある
(ZERO五月女社長様にインタビューしちゃいました!)
ZEROの凄さはドライスーツそのものの斬新さだけにとどまりません。今まで軽視されがちだったインナーウェアにも画期的なコンセプトを構築し、より快適なダイビングへと実現しているのです。ZEROのインナーへのこだわりについて、代表取締役の五月女様にお尋ねしました。
「ZEROの最新ドライスーツのコンセプトには、インナー製品であるIWシリーズが大きくかかわっているとお聞きしましたが・・・。」
「生物は長い時間温度の低い場所に居ると、活動できなく、または活動しにくくなります。 ダイビングにおいても同じことです。水温の低い所に長くいると、低体温症になるくらい大変危険です。 そこで、今まではクロロプレンゴム仕様のドライスーツでの保温確保は、クロロプレンゴム生地の厚さや 両面の生地の素材を選択して保温するのが定番でした。」
「なるほど。一時期のドライスーツは、クロロプレン生地の採用で大きく躍進しましたが、保温性能はクロロプレンの厚みによって確保されてきたのですね?」
「はい。そうなんです。シェルタイプやラバータイプのドライスーツの場合は、それ自体には、保温性がなく、保温は、分厚いインナーを 着用して保つが、運動性能は、クロロプレンゴム仕様に比べて、格段に落ちる欠点があります。)しかし、保温を得るために、水温によって、ゴムの厚さを増したクロロプレンタイプのドライスーツを着用するのは、 ウエイト重量の増加や運動性能の低下につながる欠点があります。 」
「なるほど~。保温性能を上げるには、クロロプレンゴムの厚みを厚くしてあげる必要があった。ところが、厚くしてしまうと、運動性能が悪化・・要するに動きにくくなるわけですね?しかもウェイトをたくさんつけなくてはならなくなる。それでは、余計に動きにくくなってしまうわけですねぇ。」
「そうなんです。ですから今回、弊社では、ウエイト量をいかに軽量化し、運動性能を上げる為の、クロロプレンゴム性能を最大限に生かした 極限の薄さ2mm厚のドライスーツを作りました。 2mm厚のドライスーツは確かに保温性能は、落ちますが、強度についてはラジアルで確保しました。 そこで、保温を確保するのは、水温によって、インナーウエアで調整して行くのが、一番と考えていますので、 弊社では、コンパクトになり、軽く、保温性も抜群の「寝袋」に着目し、ドライスーツ着用のダイビングのインナーウエアに作り変えました。」
「おお~!すごいですね!運動性能を上げてしかも保温性能を確保するために、インナーウェアに着目されたのですね?」
「IWシリーズに使用されている、「寝袋」の生地は、温かいために、疲労も少なく楽なダイビングが出来ます。 また、水温や人の寒さへの感覚の違いにより、2種類用意し、使い分けるように勧めています。 -2℃~+15℃の海では、IW-3000。 +10℃~+25℃の海ではIW-2000をおススメしています。」
「なるほど!伊豆中心に潜られるダイバーの方ならIW-2000がよさそうですね。伊豆の平均水温は20℃程度ですから、一年中IW-2000が活躍しますね。」
「それにしてもこんなにふわふわで温かいのに、寝袋みたいに小さくまとまって、持ち運びも楽ですね。凄いインナーです。五月女社長様ありがとうございました。」
宮城県南三陸町志津川 ウミネコ Larus crassirostris
宮城県南三陸町志津川の湾にはいくつかの島があります。荒島、竹島、椿島、野島の4つの島です。
写真はその中でも最も大きな荒島で、陸続きになっており、我々が定宿にしている民宿「さざ波」から歩いて10分ほどの場所にあります。 この荒島は、山道があり登っていくと「荒島神社」の祠に御参りすることができます。
荒島神社
荒島神社の由来については不明なところが多いようです。お社に記載されている説明文を読むと、地元漁民の信仰が寄せられている土地神様のようで、この荒島の南方にある「弁天島」に一石祠があったのが元になっており、昭和35年5月24日に発生したチリ沖地震による大津波の被害の後に、弁天宮といくつかの石碑を合祠してこの荒島神社となったのだそうです。
この時のチリ沖地震では、ここ志津川に6mの津波が押し寄せたのだそうです。先日、僕が志津川に来た時にもチリ沖地震があり、1.3mの津波を記録しました。三陸のリアス式海岸は津波のエネルギーを一か所に集中する効果があるようで、太平洋岸に津波が来るときには、この地域が最も高い潮になってしまうようです。
志津川の朝の風景
荒島の頂上から見た志津川湾と気仙沼線。
朝6時ころの志津川です。早朝から漁船が出港し、湾内での漁業作業に向かいます。
ウミネコ(Larus crassirostris)
海岸沿いの遊歩道を歩いていると、随所にウミネコが休んでおりました。とてものどかな風景ですね。
- 観察地: 志津川
2010年4月28日
ホテイウオ Aptocyclus ventricosus
この日の志津川はホテイウオの幼魚が沢山観察できました。
いろんな色がいるのでおもしろいです。
先日このブログに公開した写真の個体は、もっとベージュっぽい色合いでしたが、この子は真っ赤。
ダンゴウオの幼魚とはちょっと違いますが、頭に模様が出てますね。
ダンゴウオの幼魚が天使の輪なら、この子のは、天使のハチマキかな?
海況は春濁りと強いうねりで、1mも透視度がないひどい状況でしたが、この子たちの健気な顔をみているとそんな事も忘れてしまいます。
- 観察地: 志津川
- 学名: Aptocyclus ventricosus
- 標準和名: ホテイウオ
2010年4月27日
ホテイウオ Aptocyclus ventricosus
ホテイウオの幼魚。生まれてまだ数週間の赤ちゃんです。
大きさは8mmくらいでしょうか。ちっちゃいのに、うねりの中で必死に海藻につかまっています。
この写真は、普段使用しているCanon EOS 5D Mark2ではなくて、FISHEYEのFIX S90です。
グラントスカルピンの佐藤長明さんが面白いので使ってみてくださいと勧めてくれた新兵器です。
- 観察地: 志津川
- 学名: Aptocyclus ventricosus
- 標準和名: ホテイウオ
2010年4月25日
オコゼカジカ Nautichthys pribilovius 幼魚
この日の志津川は、とてもいい天気でした。ところが、海の中はとても冷たく、春濁りと思えるグリーンの海。強いうねりと、5℃台の低水温。あまりに厳しいコンディションであったので戦意喪失気味。
しかし、今回もグラントスカルピンの佐藤長明さんが、やってくれました!うねりに荒れ、真っ白に濁る海で、この「オコゼカジカ Nautichthys pribilovius」の幼魚を見つけてくれたのです。ライトなしでは、1m先も見えない濁りの中で、よくぞ発見することができたものです。流石です。
発見されたのはいいのですが、撮影は大変でした。ガラモ場(ジョロモク、コブクロモク、アカモク、ヨレモク、ヒジキなどのホンダワラの仲間が密生する藻場で、幼魚たちの絶好の隠れ場になる)の中央。1mほどのアカモクについたオコゼカジカの幼魚は、ふらふらと泳ぎながら茂みに隠れてしまいます。
真っ白に濁った水の中では、フォーカスライトを当てないと、ピントが合いません。
でもフォーカスライトを当ててしまうと、この恥ずかしがり屋の幼魚は、すぐに藻の中に隠れてしまうのです。
粘ること10分以上。いい加減冷たさと、うねりに逆らって態勢を維持するのに疲れたころ、慣れてきたのかちょこちょこと顔を出してくれるようになってくれました。
よく見ると、既に成魚の特徴である眼の斑紋が見えます。
めったに見ることができないというオコゼカジカの幼魚。
春の志津川の海は、珍しい魚の幼魚達で溢れんばかりでした。
- 観察地: 志津川
- 学名: Nautichthys pribilovius
- 標準和名: オコゼカジカ
2010年4月24日
Sacura margaritacea サクラダイ
サクラダイです。
大瀬崎先端の水深30m付近で観察しました。
見てお分かりの通り、雌雄同体の証拠写真?
サクラダイは生まれた時はすべて雌なのですが、成長すると雄に性転換します。
雌の特徴はオレンジ色で背びれに黒い斑紋がありますが、雄にはそれが無く、真っ赤に色付いて桜の花びらのような白い斑紋が体表に現れます。この写真の個体は、その双方の特徴をもっており、雌なのか?雄なのか?
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Sacura margaritacea
- 標準和名: サクラダイ
Valenciennea phaeochalina ササハゼ
この日の大瀬崎は黒潮の影響で、透視度がなんと20m。
水温は15度まで上昇しました。
ハゼの仲間も元気がでてきたようです。
ササハゼはそれほど個体数が多くはありませんが、ポピュラーなハゼの仲間です。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Valenciennea phaeochalina
- 標準和名: ササハゼ
2010年4月23日
Armina magna ハスエラタテジマウミウシ
ナイトダイビングは普段見掛ける事のない珍しいシーンを見る事ができます。
この日も大瀬崎の湾内でナイトダイビングをしていると、ウミサボテンに登ろうとしているハスエラタテジマウミウシを発見しました。
ハスエラタテジマウミウシは、夜間徘徊する、夜行性のウミウシで、一見ダイオウタテジマウミウシに似ているのですが、触角の先端が赤くない事で見分けることができます。
恐らくこのハスエラタテジマウミウシは、ウミサボテンの表皮を食べようとしたのでしょう。
ウミサボテンは嫌がって、触手を縮め隠しています。
しかし、じっと観察して見ると、どうもハスエラタテジマウミウシは、ウミサボテンの表皮に密着することができず、数ミリほど浮いているように見えます。きっと、ウミサボテンはウミウシが嫌がるなんらかの酵素(毒素)を放出しているのではないでしょうか?
たまらなくなったハスエラタテジマウミウシは、ついにウミサボテンに登ることができず、この写真の後、砂地に落ち、退散していったのです。数分間のドラマでしたが、結構見ごたえがありました。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Armina magna
- 標準和名: ハスエラタテジマウミウシ
Porcellanella haigae ウミシャボテンカニダマシ
大瀬崎湾内でのナイトダイビングでは、なにもなかった砂地から沢山のウミエラやウミサボテンが出現します。
どんな具合に出てくるのか、一度はじっくり観察したいものです、
そのウミエラやウミサボテンには、甲殻類が棲んでいることが多いのですが、このウミシャボテンカニダマシもウミサボテンに寄生していたものです。
日中はウミサボテンと共に砂の中にいるのか?
それとも、夜な夜な・・・どこからか移り棲んでくるのか?
謎です。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Porcellanella haigae
- 標準和名: ウミシャボテンカニダマシ
2010年4月22日
Macroramphosus scolopax サギフエ
ミズウオが深海の勇者であったなら、サギフエはお姫様であろうか。
150mより浅い大陸棚に棲み、稀に浅い海で観察することができる深海性の魚です。
群れをなして移動するそうなのですが、浅い海で見かけるときは、こうして1~2匹でいることが多いです。
マメダワラの林で微生物をついばんでいました。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Macroramphosus scolopax
- 標準和名: サギフエ
2010年4月21日
Alepisaurus ferox ミズウオ
これぞ大瀬崎の神秘性を実証するシーン。
普段は900m~1500mという深海にすむミズウオがダイビングハウスマンボウ前の桟橋横に打ち上げられた。
深海にすむ魚たちは、いったん生息域よりも浅い海域に出てしまうと、浮き袋の関係からか、元の水深に戻る事が出来なくなってしまう。
次第に弱まり、最期にはこうして打ち上げられてしまうのである。
この個体も深海の勇者として駿河トラフを泳ぎまわっていたのであろう。
何が理由かは分からないが、耐えきることができる水圧の限界点を飛び越えて、陽光が届く浅海に着てしまったのだ。
珍しい事に、まだ元気に跳ねまわっていたので、ダイビングショップ河童のノリゴンさんが、波打ち際から非難させリリースしたところ、沖に向かって泳いでいった。
エメラルドグリーンに輝く瞳がとても印象的だった。
漆黒の深海で育った彼の眼は、いったいどんな世界を見て生きてきたのだろう。
とても興味がある。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Alepisaurus ferox
- 標準和名: ミズウオ
Mimachlamys nobilis ヒオウギガイ
ヒオウギガイです。
妖艶は色合いが魅力。
ナイトダイビングで光を当てると不思議な輝きで目を引きます。
食用になる貝だそうですが、僕はまだ食べた事がありません。面白いのは、貝殻を干すと、貝殻の色がいろいろな種類があるようで、お土産用にもされているそうです。その為に虹色貝という異名でも呼ばれているとのこと。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Mimachlamys nobilis
- 標準和名: ヒオウギガイ
2010年4月20日
Scorpaenopsis cirrhosa オニカサゴ
Scorpaenopsis cirrhosa オニカサゴです。
なんか・・・笑えますよね?
なぜって?
だって・・・ほっぺたにウミウシが卵を産んでるじゃないですか~~~!
可笑しすぎる!
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Scorpaenopsis cirrhosa
- 標準和名: オニカサゴ
2010年4月19日
イロカエルカンコウ Antennarius pictus
大瀬崎湾内で観察したイロカエルアンコウの幼魚です。
2cmほどに育った可愛い子。
エスカを震わせながら何かを食べている様子が、とてもキュートです。
Canon EOS 5D Mark2で撮影しました。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Antennarius pictus
- 標準和名: イロカエルカンコウ
2010年4月17日
イバラカンザシ Spirobranchus giganteus
イバラカンザシ Spirobranchus giganteus。
いろいろな色の鰓冠がクリスマスツリーのように見えるので、英語では「Christmas tree worms」と呼びます。
生きている珊瑚に住みつくことが多く、イバラカンザシがついている珊瑚は健康だと言われます。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Spirobranchus giganteus
- 標準和名: イバラカンザシ
ウバウオ Aspasma minimum
ウバウオ Aspasma minimumという名前の魚類。
カジメやアントクメなどの海藻の中で見かけます。
結構逃げ足が速いのが特徴で、なかなかナイスショットが撮れません。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Aspasma minimum
- 標準和名: ウバウオ
クロモウミウシ Aplysiopsis nigra
クロモウミウシ Aplysiopsis nigraです。
カジメの上に乗って移動中。
チョコレート色に白いラインが特徴です。
大きさもずいぶん大きくなってきて、1cmを超えるようになってきました。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Aplysiopsis nigra
- 標準和名: クロモウミウシ
2010年4月16日
マナマコ Apostichopus japonicus
普段はナマコ単体の写真はあまり撮影しないのですが、あまりに存在感があったので撮影してみました。
こうして斜前から見るとカッコ良くないですか?
マナマコの中でも、中華料理では最上級の「黒」。
いわゆるクロコってやつでしょうか?
たしか、干しナマコ(ホシコ、イリコ)にすると極上ものになるとか。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Apostichopus japonicus
- 標準和名: マナマコ
アカエラミノウミウシの一種 Sakuraeolis sp.
アカエラミノウミウシの一種 Sakuraeolis sp.としました。
真っ白なんですよね。
きれいですねぇ.
- 観察地: 明鐘
- 学名: Sakuraeolis sp.
- 標準和名: アカエラミノウミウシ属の仲間
2010年4月15日
シロオビコダマウサギ Prionovolva brevis
シロオビコダマウサギ Prionovolva brevisというウミウサギの仲間です。
とても美しい、透明感のあるホワイト。
ウミウサギって素敵ですよね。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Prionovolva brevis
- 標準和名: シロオビコダマウサギ
2010年4月14日
アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensis
アカエラミノウミウシ Sakuraeolis enosimensisです。
カイメンの仲間に乗って移動中。
とてもSFチックな風景に見えるのですが・・・そんな風に感じるのは僕だけかな?
- 観察地: 明鐘
- 学名: Sakuraeolis enosimensis
- 標準和名: アカエラミノウミウシ
シュスヅツミ Phenacovolva brevirostris
シュスヅツミ Phenacovolva brevirostrisです。
黒いドットが美しいウミウサギの仲間です。
最近、ウミウサギがブームになっているらしくとてもうれしい限りです。
ところが、同時に、ダイバーによる違法な捕獲~売買が行われているという噂を良く聞きます。
このブログを見ていただいている善良ダイバーの方々には信じられない事でしょうが、伊豆半島全域で違法採取の噂を聞きますから、かなり組織的に行われている可能性があります。明らかな犯罪行為である事は間違いないですし、海を愛すべきダイバーの行動とは思えない恥じるべき事だと感じます。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Phenacovolva brevirostris
- 標準和名: シュスヅツミ
2010年4月12日
ハナウミシダ Comanthina schlegeli
ウミシダの仲間だと思うのですが、特徴があまりないのではっきりとした名前が分かりません。
多分、腕が沢山あったのでハナウミシダかな?と思いました。
腕といえば・・・今日は、持病?・・・寒くなると出てくる神経痛??を見てもらいに、生まれて初めての鍼&お灸。
ダイバー仲間の鍼灸院「飯田橋ハイタウン鍼灸院」でじっくり診ていただきました。先生はとてもキュートな女性の先生ですが、実はバリバリのフォト派ダイバー。彼女自身が撮られた素晴らしい水中写真を見ながら診療していただけるなんて、最高の憩いの空間だなぁ・・・と思い、すっかりファンになってしまいました。「最近、イソギンチャクとか珊瑚とかが気になる・・・ウミシダも面白い」なんて話をしながらお灸・・・。
初体験の鍼&お灸も楽しい会話で、不安もなくあっという間に終了って感じでした。
という事で、今日話題にさせていただいたウミシダの写真で~す。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Comanthina schlegeli
- 標準和名: ハナウミシダ
チシオウミウシ Aldisa cooperi
チシオウミウシ Aldisa cooperi です。
実はこのいぼいぼ君、とても好きなウミウシです。
春先になるとこうして浅瀬でよく発見することができます。
ぽっこりしていて、なんかとても愛嬌があって・・・いいなぁ。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Aldisa cooperi
- 標準和名: チシオウミウシ
マトウダイ Zeus faber
大瀬崎ではたまに見かけますが、この子は比較的浅い岩礁帯のてっぺんで獲物を探していました。
マトウダイの捕食シーン・・・見た事ありますか?
凄く面白いんですよ!
見てみたい方はこちら → 「マトウダイが獲物を狙うシーン」
- 観察地: 明鐘
- 学名: Zeus faber
- 標準和名: マトウダイ
アユカワウミコチョウ Siphopteron fuscum
またも出没!
アユカワウミコチョウ Siphopteron fuscumです。
しかも2個体が発見されました。
関東地方では極めて珍しいアユカワウミコチョウをコンスタントに発見することができるなんて凄いことですよ。
東京湾 内房 明鐘岬が如何に特殊な海なのか改めて実感しました。
5mmほどに大きくなったアユカワウミコチョウ・・・もうまもなく産卵するのではないでしょうか?
- 観察地: 明鐘
- 学名: Siphopteron fuscum
- 標準和名: アユカワウミコチョウ
2010年4月11日
Thysanophrys selebica セレベスゴチ
大瀬崎の湾内にはセレベスゴチの幼魚がたくさんいました。
大きくなるともっと深場に行ってしまうのか、見かけなくなります。
ブルーの瞳がとてもきれいです。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Thysanophrys selebica
- 標準和名: セレベスゴチ
2010年4月10日
2010年4月 9日
Panulirus japonicus イセエビ
大瀬崎湾内のゴロタには、実はたくさんのイセエビが隠れています。
ナイトダイビングでは、彼らがたくさん顔を出している様子を見る事が出来るでしょう。
中には40cmを超えるような巨大サイズも...。
イセエビは繁殖期になると珍しい行動をするといいます。
繁殖場所に一斉に大移動するのですが、なんと一列の長い列をなして移動するのだそうです。
どうしても見てみたいですよね~~~。
5~8月のナイトダイビングは要注意!
もしかしたらイセエビの大移動が見れるかも。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Panulirus japonicus
- 標準和名: イセエビ
キクメイシモドキ Oulastrea crispata
造礁サンゴ(ぞうしょうさんご)のひとつであるキクメイシモドキ。
明鐘岬が北限と言われている貴重な珊瑚です。
ここ大瀬崎でも発見することができました。
このサンゴがあるという事は、もしかしてPhestilla minor フェスティラミノールもいるかもしれません。次回はもっとじっくりと探してみたいです。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Oulastrea crispata
- 標準和名: キクメイシモドキ
GLAUCIDAE sp. アオミノウミウシ科の一種
大瀬崎の湾内でたまに見かけるアオミノウミウシの仲間です。
標準和名はまだありません。
この個体は、結構大きく、1.5cmほどの大きさでした。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: GLAUCIDAE sp.
- 標準和名: アオミノウミウシ科の一種
2010年4月 8日
Sakuraeolis enosimensis アカエラミノウミウシ
アヤニシキ(Martensia fragilis)という海藻についたアカエラミノウミウシ。
ブルーに怪しく光るアヤニシキにオレンジ色のボディが映えてとても美しいです。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Sakuraeolis enosimensis
- 標準和名: アカエラミノウミウシ
Gerres equulus クロサギ
昼間はなかなか至近距離で撮影ができないのですが、ナイトダイビングではこの通り!
ぎりぎりまで近寄っても逃げません。
水底近くにギラギラと輝くクロサギの群れはとても美しく、ナイトダイビングでの楽しみの一つでもあります。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Gerres equulus
- 標準和名: クロサギ
Callianassa japonica Ortmann ニッポンスナモグリ
テッポウエビの仲間ではないかと思うのですが、定かではありません。
大瀬崎 大川下の砂地、水深20mあたりで見つけたものですが、くねくねと、なにか苦しそうにもがいていました。
脱皮したててでもがいているのかとも思ったのですが、どうも、そうではなさそう。
何が起きていたのか?
※ 東京湾・明鐘のParoParoさんから「ニッポンスナモグリ,Callianassa japonica Ortmann」であろうとのご意見をいただきました!
ParoParoAquaticさんありがとうございます!
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Callianassa japonica Ortmann
- 標準和名: ニッポンスナモグリ
2010年4月 7日
Sebastes inermis アカメバル
大瀬崎湾内で観察したアカメバルの捕食シーンです。
目の前でパクパクやってました。
食べられちゃったのはテンジクダイの仲間かな。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Sebastes inermis
- 標準和名: アカメバル
Thuridilla albopustulosa スイートジェリーミドリガイ
今年はスイートジェリーミドリガイをよく目にします。
ヨゾラミドリガイを探しているのですがなかなか見つかりません・・・。
見分けも難しいのですけどね。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Thuridilla albopustulosa
- 標準和名: スイートジェリーミドリガイ
Eudiocrinidae マダラウミシダ
ウミシダって本当に不思議な生物ですよね。
泳ぐこともできるし、歩くこともできる。
ゴマ粒ほどですが小さな脳ももっているそうです。
不思議なやつです。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Eudiocrinidae
- 標準和名: マダラウミシダ
2010年4月 6日
Doto pita ヒイラギウミウシ
今年は大瀬崎でも、明鐘でもヒイラギウミウシが大繁殖しているような・・・。
沢山見つけることができます。
ここ、大瀬崎のヒイラギウミウシは、真っ白でピンクがかった色合い。
シロガヤを食べているせいでしょうか?
明鐘で見たヒイラギウミウシは、クロガヤについているのか黒い斑点があります。
Check
Armina major ダイオウタテジマウミウシ
大好きなウミウシの一つ。
15cmはあろうかという大型のウミウシで、夜になると出没してくる王者です。
ダースベーダーのテーマがどこからか流れてくるような風格。
ビビッドなデザイン。
エヴァンゲリオンに登場する使途のような斬新でありながらも神秘的な紋様。
かっこいいなぁ。
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Armina major
- 標準和名: ダイオウタテジマウミウシ
カスミミノウミウシ Cerberilla asamusiensis
だんだん大きくなってきました。
2ヶ月くらいで3倍以上に大きく育ったのではないでしょうか。
どこまで大きくなるのかな?
- 観察地: 大瀬崎
- 学名: Cerberilla asamusiensis
- 標準和名: カスミミノウミウシ
2010年4月 5日
天下の奇祭「大瀬神社例大祭 大瀬まつり」
4月4日(日曜日)に「大瀬まつり」が催されました。
何度も大瀬崎に通っておりますが、実は、「大瀬まつり」を見たのはこれが初めてです。
毎年、曜日に関係なく「4月4日」が開催日と決められているので、平日にあたる年ですと見に来れません。
今年は日曜日でしたので、ダイバーだけでなく、観光客が沢山押し寄せました。
ダイビングハウスマンボウ前の桟橋の様子です。
朝8:00頃から、色とりどりの大漁旗に飾られた漁船がこの桟橋に集まります。これらの漁船は、戸田や内浦、清水など駿河湾一帯の漁港から集まってきた船で、漁師の方や水産関係者、若衆達が乗り込んでいます。漁師青年団は白くどうらんを塗り、女物の襦袢を着て女装します。そしてお囃子に合わせて「勇み踊り」と呼ばれる独特の踊りを披露します。海中に俵を投げ入れ、それを飛び込んで拾い上げた青年たちが、大瀬神社に参拝し、漁の安全と大漁を祈願するという全国的にもとても珍しいお祭りです。
大瀬神社は、日本でも有数のパワースポットとして人気が急上昇中なのですが、神社に祀られているのは、引手力命(ひきてちからのみこと)と呼ばれる男の神様です。その為、この「大瀬祭り」ではいつの日からか、女装をして引手力命(ひきてちからのみこと)を喜ばせようと風習ができたようです。海にまつわる神様が男神で、女性が生贄となって海を鎮めるという伝説は各地にもあり、このブログで紹介した「東京湾明鐘の浮島」や「神奈川県川崎市の女躰神社(にょたいじんじゃ)」にも残っております。
大瀬崎湾内の浜では、周辺施設の協力により、訪れた観光客に地元の美味しい干物(アジやキンメ)、豚汁、甘酒などが無料でふるまわれていました。ダイビングハウスマンボウのスタッフもお祭りに参加。この日は、午前中はこのお祭りでダイビングはできませんが、11:00頃にはすべて撤収され、正午から通常通りにダイビングが楽しめます。普段とは違う大瀬崎を楽しみ、ダイビングもたっぷり楽しめるお得な日でした。
天下の奇祭「大瀬神社例大祭 大瀬まつり」 の様子
「大瀬神社例大祭 大瀬まつり」 の様子を動画でごらんください。(風が非常に強く音声は風音しか入ってません)
2010年4月 4日
キイロウミコチョウ Siphopteron flavum
ウミウシの中でも美しさでは5本の指に入るキイロウミコチョウです。
東京湾 南房総の明鐘では、こうして稀に見ることができますが、関東地方全域では、かなり珍しくなかなか発見することができません。
いるところには沢山いるが、いないところでは全く発見できないという、生息域が非常に狭いウミウシです。
昨日、ダイバー仲間とこのキイロウミコチョウの生息域が狭い範囲に限られているという話題で盛り上がりました。
伊豆高原の「リトルリッツ」オーナーの佐藤さんによると、東伊豆のある場所では、キイロウミコチョウしか見つからないという稀有な場所もあるそうで、興味があります。また、あのOCEANSの撮影に協力をされた「佐渡ダイビングセンター」の本間さんによれば、この東京湾 浦賀水道近辺の海域は、ウミウシに関していえば佐渡の海に非常に似ているというお話でした。とても興味があるお話でした。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Siphopteron flavum
- 標準和名: キイロウミコチョウ
イソバショウガイ Ceratostoma fournieri
イソバショウガイという巻貝の卵だそうです。
千葉県保田の明鐘岬の沖合で観察しました。
岩礁のオーバーハングした岩陰にびっしりと産みつけられていてとても綺麗なんですよね。
貝類の卵の同定って非常に難しく、図鑑にもあまり掲載されていません。
現地ダイビングサービスの「パロパロアクアティック」のオーナー魚地さんが、この卵の正体を調べるためにわざわざ調査ダイブしてくださり、親の貝を見つけることが出来て判明しました。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Ceratostoma fournieri
- 標準和名: イソバショウガイ
2010年4月 3日
ナベカ Omobranchus elegans
ナベカというイソギンポの仲間の魚です。
潮干帯のとても浅い場所でみつけました。
愛嬌がある顔と、美しいグリーンのボディが印象的でした。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Omobranchus elegans
- 標準和名: ナベカ
コトヒメウミウシ Goniodoridella savignyi
コトヒメウミウシです。
コトヒメといえば、島根県大田市仁摩町馬路町の琴ヶ浜に伝わる『琴姫伝説』を思い出します。壇ノ浦での源平の戦に敗れこの地に流れ着いた平家のお姫様。毎日琴を奏でいたが、その姫が亡くなると、砂浜が琴の音のように鳴くようになったという伝説です。実際に、この島根の琴ヶ浜では「鳴き砂」という現象があり、砂の上を歩くと「キュッ、キュッ」と鳴くのだそうです。
このコトヒメウミウシが、琴姫伝説に関係があるか知りませんが、品のある白い姿が、源氏の姫を思わせる面影がありますね。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Goniodoridella savignyi
- 標準和名: コトヒメウミウシ
2010年4月 2日
ミドリイソギンチャク Anthopleura fuscoviridis
南房総・明鐘岬のタイドゾーン(潮干帯)に多くいるイソギンチャクの仲間。
グリーンとイエローがすごくきれい。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Anthopleura fuscoviridis
- 標準和名: ミドリイソギンチャク
ヤマドリ Neosynchiropus ijimai
ヤマドリと言っても鳥類ではなく、魚です。
標準和名が「ヤマドリ」といいます。
春濁りの始まった南房総・明鐘岬で観察しました。
コウワンテグリの仲間で、婚姻色になった雄の背びれが見事なのでダイバーに人気があります。
実はまだ、雄の背びれがピンと立っているシーンを見た事がありません・・・。
見てみたいなぁ。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Neosynchiropus ijimai
- 標準和名: ヤマドリ
2010年4月 1日
サガミミノウミウシ Phyllodesmium serratum
妖艶な輝き!
サガミミノウミウシです。
まるでネオン管を眺めているようです。
美しいですね。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Phyllodesmium serratum
- 標準和名: サガミミノウミウシ
アメフラシ Aplysia kurodai
アメフラシの交接器です。
この日の東京湾・明鐘岬は、アメフラシの交接が至る所で観察されました。
凄いダイナミック・・・。
そんな、あけっぴろげに・・・。
ちょっとこちらが恥ずかしくなっちゃいます。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Aplysia kurodai
- 標準和名: アメフラシ
Phestilla minor フェスティラ ミノール
ニホンアワサンゴを食するウミウシ、「Phestilla minor フェスティラ ミノール」です。
前回、観察した様子はこちらに記載しています。
ニホンアワサンゴを食べて摂取したカルシウムを利用して、自分の卵の殻を形成するというつわものです。
- 観察地: 明鐘
- 学名: Phestilla minor
- 標準和名: フェスティラ ミノール
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